2016年3月4日 投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年 3月 4日(金)08時08分10秒 編集済 御書には「世間のことわざにも一は万が母といへり」と仰せである。 「一人」というと、いかにも弱小と思うかもしれない。しかし、「一人」が「万人」を生む「母」なのである。「大海の一渧の水に一切の河の水を納め」との御金言もある。 真実の大法に出あい、目覚めた「一人」が、勇敢に利他の実践へと躍り出て、「一人」と会い対話する――この「一人」から「一人」へという波動こそ、限りない広布前進への源泉であり、こうした着実な方程式で、永遠に広布の歴史はつづられていくことを絶対に忘れてはならない。 「一人」を大切に――これこそ、脈々と受け継がれてきた、学会の伝統精神である。悩める「一人」に光を当て、全魂で対話し激励し抜いていく。とくに若き諸君は、この伝統を決して忘れてはならない。 ただ大勢の前で華々しく話をするだけで、地道な指導や激励に積極的に行動しないリーダーはけっして本物ではないし、本物にはなれない。もしも、そうした幹部が多くなれば、これは、学会精神の退廃に通ずるであろう。 組織のなかに権威主義や要領主義をはびこらせては断じてならないし、「一人」への全魂の指導と行動なくして、真の仏道修行はありえないことを、皆さま方は深く銘記されたい。 ~池田大作全集69巻 第二東京支部長会 (1987年10月11日)~ Tweet