2015年5月10日 投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2015年 5月10日(日)10時09分57秒 通報 池田大作全集84巻より 5・3記念の集い、第一回首都圏総会、第九回東京総会 (1994年5月7日)③ 羊千匹よりも獅子一匹 ガンジー首相は、その活躍ゆえに、多くの、いわれなき批判を受けた。首相の活躍に対するヤキモチである。子どもたちも、学校で、お父さんやお母さんの悪口を言われることがあった。 そうしたなか、首相は、子息を手紙で励ます。 ″うそに左右されてはいけない。真実は必ずわかる″と。 「君は、こうした挑戦に立ち向かえるようにならなければならない。気に障ることを、すべて上から見おろしていきなさい。そんなことに、いちいち、心を動かされてはいけない」 ″批判に立ち向かう勇気をもて!″″ よく知りもしないで悪口を言う人間と同じ次元で争うことは愚かだ″″悠々と見おろしていけ″ 堂々たる信念である。一流の人には一流の生き方がある。 「行動の人」「正義の人」「先駆の人」に、迫害は、つきものである。これは歴史の示す方程式である。 学会に対しても、さまざまな、いわれなき迫害がある。私は、それらを一身に受け、すべての矢面に立ってきた。何百万という人々を守り抜くために──。 仏法を正しく行ずる人に、魔が吹き荒れることは、大聖人の仰せである。 ゆえに御書には「難来るを以て安楽と意得可きなり」──難が来ることこそが、真の安楽であると心得るべきである──と。 若き広宣流布の指導者、広宣流布の後継ぎである皆さんに訴えたい。 「何も恐れるな。強くあれ。賢くあれ。真実を見極める英知を磨け」と。 その人が、新しい時代を開く本当の指導者である。 ″羊千匹よりも獅子一匹″ ──牧口先生の叫びである。 羊が千匹いても、一頭の獅子にはかなわない。獅子がくれば、羊はすぐに逃げてしまう。臆病な小善人が千人いるよりも、勇気ある大善人が一人いれば、大事を成就することができる。人材は数ではない──と。 まったく、その通りである。牧口先生のお言葉は、完ぺきに本質を突いておられる。牧口先生、そして戸田先生の指導通りに進めば間違いない。(拍手) 未来部の皆さんは、庶民を守り、困っている人を慰め励ます人、民衆とともに生きる人であっていただきたい。そして、朗らかに生きていただきたい。 トインビー博士は「宗教革命」に期待 最後に一点、語っておきたい。 現代の高等宗教の課題は何か。世界最高峰の歴史学者トインビー博士は、かねてより、今こそ宗教改革が必要だと述べておられた。 現代と未来に生き生きと躍動する高等宗教 ──その意味でも、博士は創価学会に注目されていた。私は、お招きを受け、一九七二年と七三年の五月、ロンドンで対談を行った。 二十一世紀に高等宗教を輝かせていくには何が必要か。 博士は、その著『一歴史家の宗教観』の中で、 ″宗教の本質的なものを、そうでない付随的なものから分離することである″ と論じておられる。 時代を超え、社会の制約を超えて変わらない、 宗教の「本質的なもの」を生かす。 そうでない余分なものは分離する。 そうしなければ、宗教の未来はないし、人類の精神的向上もないというのである。 「本質的なもの」とは、私どもでいえば何か。 御本仏・日蓮大聖人への帰命である。 大聖人が説かれた三大秘法に対する信心である。いわば根幹の化法(仏が衆生を教化するために説いた教法)である。 「付随的なもの」とは、時代や場所によって変化する部分であり、とくに後世の形式・儀式すなわち化儀(化導の儀式・形式)等である。 日顕宗には、大聖人が説かれていない多くの化儀や邪説があることは、皆さま、よくご存じの通りである(笑い)。 ********************* ■5・3記念の集い、第一回首都圏総会、第九回東京総会 (1994年5月7日)① http://6027.teacup.com/situation/bbs/24491 ■5・3記念の集い、第一回首都圏総会、第九回東京総会 (1994年5月7日)② http://6027.teacup.com/situation/bbs/24494 Tweet