投稿者:寝たきりオジサン 投稿日:2016年10月22日(土)07時30分16秒   通報 編集済
●アメリカで知った大きな心

SGI婦人部長(1995年当時) 秋山栄子さん

私の主人は勤行はしていたものの、学会が大嫌い。
平和主義者の彼は、いくら学会は素晴らしいと
言っても、命令一つで動くような組織はどこか
軍隊のようで馴染めない、の一点張り。だから、

活動にも参加しませんでした。ところが、妻の私は、
女子部のバリバリの活動家。主人と結婚して
アメリカへ渡る前にも、アメリカの副婦人部長という
役職をいただいてしまうほどです。申し訳ないけど、
心の中は新婚生活よりも信心のことでいっぱいでしたね。

出発前に、池田先生にご挨拶に行きました。先生は
「これをあなたにあげるから、しっかりやってらっしゃい」
と短刀をくださったんです。その刀がずっしりと重く
感じられたことが、今も忘れられません。

先生の思いを強く感じました。主人のことも心配されて
いたんでしょうね。ずっと見守っているからねと、私を
心から激励してくださったんです。

なんとしても先生には迷惑をかけてはいけない。
と同時に、アメリカでの広宣流布に私の使命感は燃える
ばかり。ニューヨークに着くや、私は主人に
「アメリカでも、日本と同じようにしっかりと闘いたい。
それは私の使命だし、私の人生そのものだから、
わかってほしい」と自分の心のうちをぶつけました。

主人は、アメリカに来てしまえば、いくら私が学会活動を
やりたくたってできないだろうと思っていたんでしょう。
そのときは、あっさりと「そうか、わかった」と認めて
くれたんです。で、次の日からさっそく活動を開始しました。

しかし、志に燃えていた私も、だんだん活動に元気がなく
なっていきました。言葉もよくわからない、指導を受けようにも
誰もいない。ましてや主人には愚痴はこぼせません。

そんななか、池田先生がアメリカに指導に来られるという
知らせがありました。もう私、いてもたってもいられなくて、
主人に頼み込んでハワイまで先生を迎えに飛んでいって
しまったんです。お会いして、先生に真っ先にこう話しました。

「先生、アメリカって広いんです。アメリカの広宣流布と
いっても、太平洋の水をスプーンですくっているようで、
とにかく広くて・・・・・」 先生は「そんなこと、知ってるよ。
広いのが何なんだ」って言われるんです。

「仏法から見たならば、アメリカなんて庭先だよ。
どこが広いんだ。地球に響くお題目をあげているじゃないか。
お題目はぜんぶ宇宙に響いていくんだ。
私は日本にいて世界中の人びとの幸せを祈ってるよ。
アメリカぐらいの広さにビックリしてどうなるの」

その一言を聞き、先生の大きな“境涯”に触れて、今まで
あった心の中のわだかまりがスーッと消えるようでした。
そうだ、私はアメリカの広さに圧倒されていたんだって。
それにしても、先生の心はなんて大きいんだろうと思いました。