投稿者:河内平野 投稿日:2014年 9月21日(日)09時38分12秒 返信・引用

「抜苦与楽(=苦を抜き楽を与える。仏の慈悲の行為)」(御書七七三頁)こそ仏法の精神である。
それを反対に、人々を苦しめ悩ませ、「不快感」や「恐怖感」をもたらすようでは、もはや仏法者とはいえないであろう。

ゆえに私どもは、こうした「瞋恚」の悪の勢力に対しては、絶対にひるんではならない。
こちらが安易に《妥協》したり、中途半端に《寛容》になれば、ますます増長し、かさにかかって圧迫を加えてくるだけである。

「正論」の呼びかけに耳を閉ざし、「対話」すら拒む《毒蛇》のような心の人々に対しては、相手の非を完全に打ち破るまで徹底して戦いぬくことが、仏法者としての真実の「慈悲」に通じていくのである。

そのことを、日亨上人は次のように述べられている。
「併しながら通俗の人々から疎外せられ怨嫉せられ迫害せられて、患難不安の中に辛うじて世を送るとも、正法をだに厳持せば遂には邪は正に勝たず、終極の勝利は清浄人聖賢人正法行者に帰して、安穏なる事を得る、此は諸天善神等の悪を忌みて善に与みする者が顕に冥に正義者を保護するからである」

「されば第一に積極的に正義を主張して少しも迫害苦厄を恐れぬ大勇猛信(=心)を持つ者は、陰に陽に、一直線に強盛に正義を主張するが善い、決して他人の云為(=言動)を顧慮(気にかけること)すべきでない、諸天の加護、仏祖の冥加は日々夜々に下るであろう」

どのような迫害や苦難に遭おうとも、正法を持ち、「大勇猛信」の信心で正義を主張していけば、必ず諸天の加護がある。
御本仏日蓮大聖人が厳然とお守りくださる、との意である。

「邪は正に勝たず」と――。
大聖人の仰せのままに正法を実践している私どもが、正道無視の《邪》に勝利することは絶対に間違いない。
どうか、このことを強く強く確信し、大いなる勇気をもって一直線に「正義」を主張しきっていただきたい。

【青年部・教学部代表協議会 平成三年九月二十日(大作全集七十八巻)】