投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 6月13日(月)10時19分11秒   通報
では、その増上慢はもう成仏できないのか――。

不軽品によれば、不軽菩薩を迫害した罪によって、一旦は地獄の苦しみに落ちますが、
その罪が終わったあと、再び不軽菩薩に出会い教化を成就し、仏の悟りを得ることができたと説かれています。

不軽菩薩を軽んじた増上慢たちは、

不軽菩薩の功徳である偉大な神通力、演説の力、禅定の力を目の当たりにし、説く内容を聞いて、
不軽菩薩の成就した偉大な生命変革の事実と思想の卓越さに触れました。

そして彼らは自身の不徳を自覚し、悔い改め、不軽菩薩に信伏随従したのです。

不軽品に説かれているのは、迫害した者はその罪によって苦しみの「報い」を受けますが、
それを受け終われば、仏法に縁したことにより、最終的には救済されるという「逆縁」の救済原理が示されているのです。

池田先生は増上慢の本質と、自分自身が増上慢にならないための警告として、
次ぎのように語っています。

「彼ら(増上慢)は羽ぶりがよかった。大きな勢力をもっていた。
その『力』や『地位』を頼んで、いよいよ増上慢になっていたのでしょう。

権威、権力、経済力、腕力、地位力、名声、才能、知識・・・・人間、何かの『力』を頼んでいるうちは、なかなか謙虚になれない。

すべてを失ってから、はじめて『聞く耳』をもつことが、あまりにも多い。人間の悲劇です。
ほとんどの人間が、自分自身の慢心で滅びていく。

そうなる前に、裸の『人間として』自分に何があるのか――それを問いかけることが大事なのです。

一切の虚飾を、かなぐり捨てて」(法華経の智慧五巻一一二頁)と。

そしてまた

「不軽菩薩は上手な話もしなかった。偉そうな様子を見せることもなかった。
ただ愚直なまでに『下種』をして歩き回った。

その行動にこそ、三世にわたって『法華経』が脈動しているのです。

要するに学会員です。
最前線の学会の同志こそが、不軽菩薩なのです。

皆から尊敬されて、自分が偉いと思っているのは『増上慢の四衆』です。
幹部にしても、だれにしても『創価学会』という不思議な仏勅の団体に力があるからこそ、
活躍もできるし、ものごとも進む。

それを自分の力のように錯覚するところに、転落が始まり、堕落が始まる。・・・・(中抜)、
自分自身が不軽菩薩なんだ、南無妙法蓮華経の当体なんだと決めて『不軽』の修行をしていくことです」
(同一一八頁)と。