2016年6月13日 投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 6月13日(月)10時18分27秒 通報 話は少し逸れますが、法華経の会座に参集した様相を序品から見ていくと、 参集したのは何も人間だけではなく、諸天を代表する帝釈天や梵天、 闘争を展開する鬼神や鳥類の王、また空中を飛行する鬼神や森の神など、 まるで森羅万象を対象としているかのような様相です。 言い換えれば、 地球のあらゆる生命体やその働きが会座の舞台であったと捉えることも可能です。 その多種多様な生命体の塊である地球上で 「仏法を聞くことができない」状態の生命体を想像すると、 どんな生き物が浮かび上がってくるでしょうか。 たとえば、 深海に住む海洋生物などは絶対に仏法を聞くことはできないし、 アフリカのサバンナに住む動植物も絶対に仏法を聞くことはできません。 しかもそれらの生命体は弱肉強食の世界に生き、いつ襲われて食べられるかもしれないと、 恐怖に怯え、常に危険にさらされて生きているといえます。 またゴキブリやネズミなどは、ほとんどの人間から忌み嫌われる存在で、 たとえ仏法の話をする家に住み付いていても、そこに住む人間に見つかれば即、殺される運命にある生命体です。 もしそんな生命体で生々世々、自分が生まれてくると想像しただけで、もう絶句し、恐怖に苛まれます。 さらにそんな状態が二百億劫の間、続くとなるともう立ち直れません。絶望です――。 さらにこれで終わりではなく、次ぎに千劫もの間、阿鼻地獄の苦悩を受けるのです。 ただこれはあくまでも「譬え」の話です。 要するに、不軽菩薩を迫害した増上慢は、それくらい悲惨な「苦しみ」を受けるということです。 大聖人は「不軽菩薩をののしり、打った人は、はじめこそそうだったが、 のちに信伏随従して不軽菩薩を仰ぎ尊ぶことは、諸天が帝釈天を敬い、われらが日天月天を畏怖するのと同様であった。 しかし、はじめ誹謗した大重罪が消えず、千劫の間、大阿鼻地獄に入って苦しみ、 二百億劫の間、仏法僧の三宝の名を聞くこともできなかった(趣意)」(御書一一二五頁) と述べています。 ましてや、心を改めない増上慢(謗法者)の罪は想像もできません。 Tweet