2016年5月5日 投稿者:生涯広布(正義の師子同盟)メール 投稿日:2016年 5月 5日(木)01時46分6秒 通報 発祥の地インドでの仏教興亡の歴史 (続編) 昭和62年9月15日 各部代表者研修会 抜粋転載開始 提婆の奸計に乗った阿闍世王 (重要!) ところで、父殺しの阿闍世が即位すると、国はどうなったか。大聖人は、続いて次のようにご指南されている。 ”阿闍世王と心を一にし提婆と阿闍世王と一味なりしかば・五天竺の外道・悪人・雲かすみのごとく集まり・ 国をたび(給)・宝をほどこし・心をやわらげすかししかば・一国の王すでに仏の大怨敵となる、欲界・第六天の魔王・ 無量の眷属を具足してうち下り、摩掲陀国(まかだ)の提婆・阿闍世・6大臣等の身に入りしかば・形は人なれども力は 第六天の力なり、大風の草木をなびかすよりも・大風の大海の波をたつるよりも・大地震の大地をうごかすよりも・ 大火の連宅を焼くよりも・騒がしくおじわななきし事なり” P1537 つまりー 提婆達多が阿闍世王と心を一つにし一味となると、全インドの外道や悪人が雲霞のように集まり、 それらに国を与え財を施し、心を和らげ機嫌をとったので、一国の王はすっかり仏の大怨敵となった。 欲界の第六天の魔王が計り知れないほどの眷属を引き連れてうち下り、摩掲陀国の提婆達多や阿闍世王 や六大臣等の身に入り変わったので、形は人間であっても、力は第六天の魔王の力であった。 大風が草木をなびかすよりも、大風が大海の波を立てるよりも、大地震が大地を動かすよりも、大火がつらなる 家々を焼くよりも、人々は騒がしく畏れおののいたのであるーと 要するにマガダ国は、すっかり悪人と外道の国に変わり果ててしまった。 しかも、単なる悪人ばかりではない。悪の棟梁ともいうべき第六天の魔王が、無数の眷属とともに権力者 とともに権力者の心に入った。つまり法華経に説かれる”悪鬼入其身”となり、姿は人間でも、その内実は 悪魔の化身となってしまった。しかも彼らには、其自分の姿が自分ではわからなくなってしまったのである。 中略 さて、提婆達多の奸計などにより、釈尊とその門下を次々と法難が襲った。いわゆる”九横の大難”と呼ばれる 難である。 大中略 ここで、特に強調しておきたいのは、こうした最大の苦境の中で、釈尊は、出世の本懐である法華経を説かれた という事である。 日蓮大聖人もまた、出世の本懐である一閻浮提総与の大御本尊を熱原の法難という大難の最中で御図顕されている。 ここに、葚深の意義がある事を銘記したい。 次元は異なるが、私どもの人生にあっても、いざという時が重要である。何か大事が起きた時に、苦難に耐えて 信念を貫くか、臆して後退するか。ここに、人生の勝負、また幸、不幸を決する岐路がある。 ”大事の時”にこそ、その後の人生が決まってしまう事を、絶対に忘れてはならない。 転載、とりあえず終わり・・続? Tweet