2016年7月25日 投稿者:JACK 投稿日:2016年 7月25日(月)23時32分40秒 通報 ――しかし、現実の問題としては、いま国内で、右旋回といいますか、タカ派志向といいますか、軍備の増強論が強く出てきています。 この論の根底にあるのは、理想はともかく、現実的対応をどうするか、ということだと思います。 名誉会長の考えは理想論としては、うなずけても現実にはどうか、という人も多いと思うのですが……。 池田 国内での右旋回が心配です。 私は軍備の増強もよくないと思っています。 パナマで、軍のある最高幹部に会ったとき、彼はこういうんですね。 中南米でほんとうに安定して、暴力、武力を使わないでいける国は、わが国ともう一カ国ぐらいといえるでしょう。 あとは全部危ない。 ひとつも油断できない。 だからわれわれは軍人として、防備は持つけれども、絶対に平和というものを根本として、民衆を豊かにすることを考えている。 中南米でも、ほとんどの国は不安定であるということを、非常に憂えていってました。 私も、日本の軍備の増強傾向をいいました。 しかし、軍備の増強をしたから平和になるのではない。 むしろ脅威をつのらせてしまう。 そこで私は、仏法者として、どこでもいいから、だれでもいいから平和希求の恩恵を訴え、事実のうえで行動していく以外にないというのが私の信条なんです。 やむを得ないという退嬰的な論理でなく、積極的、進取的論理しかない。 行動しかない。 訴えていく。 そのパナマの軍幹部は、もしか大国の要人と会ったならば、小さい国に対して、傲慢だけは捨てろといってくれというんです。 いままで邪悪を権力によって、いつまでもいつまでも隠してきた、その傲慢を捨てて、どうか小国を大切にし、小国の意見を聞くようになってくれ、というんですよ。 Tweet