投稿者:JACK 投稿日:2016年 7月25日(月)23時25分7秒   通報
――名誉会長の海外訪問の内容をみると、中国とかソ連、それに東欧など、必ずしも布教とは直接関係のない国々との交歓にかなるのウエートをおいているように思われます。

池田 仏法は人間を対象にするものです。
国の制度とか、国の政治、経済の次元ではない。
したがって、異なった制度の国々にも、平和という究極の一点においては、仏法の理念と至高性は同じなんですね。
その意味で、まず多くの指導者と会い、多くの国々の人々と率直に語り合うことが、すべての第一歩になるという信念を私は強く持っています。
それで初めて深い仏法の理解と行動への賛同が得られるのです。
共産圏といっても人間の集まりですから、われわれと同じように平和をのぞんでいると思いますよ。
偏見でものごとを見てはならないんです。
人間という次元の連帯は仏法の最大の昇華でもあるんですね。
ですから、仏法を基調として、文化、平和、教育などでかけ橋をかけることは、いかなる制度の国とでもできると思っております。

――今年も共産圏諸国に?

池田 ええ。
五月には五年ぶりにソ連に行く予定にしています。
教育者ならびにモスクワ大学の招待になっています。
創価大学の学長をはじめ数人の教授と一緒に行く予定です。
この訪ソの目的は、創価大学とモスクワ大学の教授、学生の交流協定の期間延長の協議にあります。
また、先ごろ亡くなられたコスイギン首相のご家族に会うことです。
あの人とは二度ほど会ったことがあるんですよ。
それに急逝されたホフロフ・モスクワ大学前総長の墓参もしたいと思っています、
なお、できれば最高首脳と会って、ギクシャクしている日ソ関係の改善に少しでもお役に立てればと思っている。
日本人のソ連に対する見方も率直に伝えてくるつもりです。
東欧の各国からも数年前から正式な招待を受けているんですけど、今回は時間の都合でブルガリアだけになりそうです。
ブルガリアからイタリアへ。
あそこには結構メンバーがいるんですよ。
でも、私のもう一つの義務は、民主音楽協会の創立者でもあり、本場のオペラ、ミラノのスカラ座を本年九月ごろに日本に呼ぶことなんです。
四百数十人からなる大オペラになると思います。
フランス、ドイツなども数年訪問していませんし、メンバーが強く待っているので、研修道場で抗議や指導をしてくるつもりです。
それに引き続きアメリカに渡ります。
それは、シカゴに二万数千人を集めて七百遼忌記念としての世界文化祭を開催する予定なんです。
なお、いっぺん帰国してからアメリカに行き、第二回創価学会インタナショナル総会に出席することになっています。
そのあと、いろいろ考えておりますが、東南アジア。
来年になったら、南米各国、できれば中国へも……。
とても休ませてくれそうにもありません。