投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 7月15日(金)09時17分37秒   通報
さて、この主張に対して大聖人はある疑難を設定しています。

それは
「今の真言師などを無間地獄とは納得いかないことである。なぜなら、
今の真言師はその〝源〟をたどれば真言宗・開祖の弘法大師であり、
比叡山・開祖の伝教大師であり、比叡山第三代座主の慈覚大師であり、

比叡山第五代座主の智証大師で、彼らはこの〝四大師〟の門流である。

この人たちが地獄に堕ちていないなら、今の真言師がどうして
地獄に堕ちるというのか(通解)」(御書一二九〇頁)というものです。

この疑難に対して、大聖人はこう答えます。

「地獄には百三十六の地獄があるが、
百三十五の地獄に堕ちる人は雨が大地に落ちるように多い。

それは〝堕獄の因〟を犯しやすいからである。
残り一つの無間地獄に堕ちる人は少ないのである。

その理由は五逆罪を犯す人が稀だからである。
また釈尊以前には五逆罪はなく、ただ〝父殺し母殺し〟という二逆罪があっただけである。

しかも釈尊以前の〝父殺し母殺し〟の二逆罪では無間地獄に堕ちるようなことはなかった。
それは畜生の二逆のようなものだからだ。

ところが今、日本中の人々は百三十五の地獄に行くことはない。
それは形が違っていても、みんな法華経誹謗の輩であるからだ。

なぜそうなのかというと〝源〟をたどれば、伝教大師を除いた
他の弘法、慈覚、智証の三大師の邪義から起こったことである」と。

つまり、法華経誹謗は別として五逆罪を犯すことはよほどのことがない限り、まれです。

だから無間地獄に堕ちる人も少なく、むしろ他の
百三十五の地獄に堕ちる人のほうが圧倒的に多いのです。

それに仏教誕生以前は〝仏身〟は存在せず、阿羅漢も和合僧もありません。
このことから三逆罪(出仏身血・殺阿羅漢・破和合僧)は起こりようがないのです。

しかも当時の人間が畜類とそれほど変わらなかったこともあって〝父殺し母殺し〟の
二つはありましたが、そのこと自体で無間地獄の要因にはならなかったと述べています。

しかし当時の日本中の人々は無間地獄に堕ちると大聖人は断言しました。

その理由として、各人それぞれ違っていても、一様に法華経を誹謗しているからだということです。