2016年7月14日 投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2016年 7月14日(木)22時00分33秒 通報 編集済 開目抄には 「過去の因を知らんと欲せば、その現在の果を見よ。 未来の果を知らんと欲せば、その現在の因を見よ」(御書二三一頁)とあります。 現在、世界中で悲惨な事件や凶悪な犯罪が多発しています。 たとえば、親が子を殺し、子が親を殺し、無差別に他人を殺害するテロや、通り魔殺人など、 まるで悪因悪果から抜け出せない様相が世界を覆っているように見えます。 その背景には、こうした悪い行為はやがては自分自身に苦しみの結果を招くという 〝因果倶時の哲学〟の欠如がその要因になっていると思います。 仏法では自身の人生における〝幸・不幸〟は、親のせいでもなければ 夫や妻や子供のせいでもなく、ましてや環境のせいでもないと説いています。 その根底には自分自身が原因を作り、その原因によって生ずる結果が 〝幸・不幸〟の現象としてわが身に感じているのです。 つまり〝幸・不幸〟の責任は自分自身にあるということです。 この生命の因果を解明し〝幸・不幸〟の原因を突き止めて、 誰もが幸せに暮らせる道を説いたのが日蓮仏法です。 悪世末法に出現した日蓮大聖人は民衆の苦しみを目の当たりにし、 それらの苦悩から抜け出す方途を打ち立て、人間が苦しむ根本原因は 「五悪行・十悪業・五逆罪・十四謗法」を犯していることにあると訴えています。 そして経文を通して、もっとも苦悩のどん底に突き落とす極悪の業因は 「五逆罪・誹謗正法(十四謗法)」にあるとし、それを犯すものは無間地獄に堕ちると警告しました。 今回はその一つである「五逆罪」について考えていきたいと思います。 Tweet