投稿者:無冠 投稿日:2016年 7月22日(金)04時11分37秒
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。
2006-8-7~9 【関西・九州・中国・四国 合同研修会】
●戦争は絶対悪
一、8月といえば、終戦のころを思い出す。あれから61年になる。
終戦の日 ── 昭和20年の8月15日前後に、どこで、何をしていたか。
そのときの話を、周囲の年配の方々に聞くだけでも、あの戦争によって、どれだけ多くの家庭が、はかりしれない苦しみを味わったかがわかるだろう。
空襲で逃げまどい、家を焼かれ、疎開する。引き揚げで家族がバラバラになる。肉親を失う。
シベリアに抑留(よくりゅう)される。戦地から復員しても、病気になって早逝(そうせい)した人もいる。
数え切れない悲しみの慟哭(どうこく)が、アジアを覆い、世界を震わせた。
戦争を知らない皆さんは幸せだ。戦争ほど悲惨なものはない。
戦争は絶対悪である。
断じて二度と繰り返すな! この誓いを新たにしたい。
●時代遅れの幹部になるな
一、私は、牧口先生、戸田先生の言論、指導を、できるかぎり記し、残してきた。
尊き広布の同志が、何が起ころうとも微動だにしない。その基盤を今、万代の未来のために、つくっておかねばならない。
仏法は厳しい。ゆえに、本当のことを言っておきたいのである。
真実を語る空気がなければ、組織はだめになってしまう。
リーダーには、「何でも言える雰囲気」「何でも語り合える環境」をつくる責任がある。
その意味において、恩師の指導を何点か確認しておきたい。
戸田先生は語られた。
「時代遅れの幹部になるな。幹部自ら勉強し、成長し、『人間革命』していくことだ。そして同時に、新しい時代を創っていく、若い幹部を登用し、バトンタッチしていかねばならない」
リーダーは、硬直した、古い考えになっては、だめだ。自分自身が変わり続けることだ。
常に、新鮮味のある生命で、笑顔で、真心で、会員の皆さんに接していただきたい。
また、先生は次のようにおっしゃっていた。
「ずる賢く、威張り散らすのは悪い幹部だ。人と接する誠心誠意の真心がわからない」
「幹部の地位を利用して、女性を叱るのは、野蛮人のすることである。野蛮人は人間ではない。そういう人間は、断じて学会の世界に入れてはならない」
「威張る幹部、礼儀を知らない幹部、誠意のわからない幹部、慈愛のない幹部、生意気な幹部、すぐに人を軽蔑し叱る幹部。
そんな幹部には、女性が中心となり、厳重な措置を求めていただきたい」
●信心のある人を讃嘆せよ!
一、学会員は、仏法の眼からみれば、「全員平等」である、
学会の世界において“偉い人”とは、“役職の高い人”などではない。
偉いのは、折伏をやった人であり、わが地域に、立派な団結と幸福の組織をつくった人だ。
要するに、信心のある人、学会精神を大事にする人が偉いのである。その方々を讃嘆すべきである。それ以外の、どんなごまかしや妥協も、峻厳なる仏法の前では空しい。
この一点をリーダーがはき違えると、人の心がわからない、冷酷な人間が増えてしまう。
「幹部だから偉い」などと考える人は、心が硬直してしまっているのだ。
創価学会は、学会員のためにある。ゆえに最高幹部は、学会員の“僕(しもべ)”として、全力で動くことだ。
一、戸田先生は、政治家に対しても、実に厳しかった。
「一生懸命、支援してくれた学会員を裏切り、学会を裏切り、私利私欲に走って、悪名を三世永遠の歴史に残しては絶対にならない」とおっしゃっていた。私も全く同じ思いである。
いかなる組織であれ、権力は腐敗するものだ。
そのときは、民衆が悪を正し、叫ばねばならない。戦わねばならない。