投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年 1月31日(日)00時32分18秒   通報 編集済
スピーチの内容は当時の宗門に対してですが、今やどこかのサンガも同じようなことをしていますね。
権力の魔性は恐ろしい限りです。宗教団体の堕落僧と保身は変わらないテーマなのでしょう。かつては宗門僧侶でしたが……

常に権威を振りかざす側に問題があるのです。

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【独裁者スターリンの粛清の手口は悪のでっちあげ】

本来、学会を「波木井」などとそしるのは、破折するまでもない妄論である。″清流″を守った人を、″濁流″をつくった人のように誹謗するのは、悩乱か、あるいは策謀でしかない。じつは、この″すりかえ″″転倒″は、古今の独裁権力の手口なのである。
たとえば、ソ連のスターリン。彼の粛清の犠牲者は、数えきれないほどであり、数千万とさえいわれている。少なくとも何百万という人々が″でっちあげ″の罪で、投獄され拷問され処刑された。

私の親友である、作家のアイトマートフ氏(元・大統領会議メンバー、在ルクセンブルク・ソ連大使)の父親も、またナターリヤ・サーツ女史(モスクワ児立墨日楽劇場総裁)のご主人も、その犠牲となっている。

ソ連人が同じソ連人を殺す。共産党員が同じ党員を弾圧する。権力保持のために、自分(スターリン)を信じている国民に、残虐な苦しみを平気で与える。史上にもまれな、空前の狂気であった。くわしいことは略すが、スターリンの手口の特徴は、真実と正反対の″レッテル″を相手に張りつけることにあった。

「当一時、大量弾圧はトロツキスト(=文脈上は反レーニン主義者の意味)との闘争というスローガンのもとに行なわれておりました」(『フルシチョフ秘密報告「スターリン批判」全訳解説』志水速雄訳、講談社学術文庫。以下、引用は同書から)

「レーニンの教えを壊す」やつらだから、殺せというのである。仏法でいえば、一方的に「謗法だ」「波木井だ」などと決めつけ、処分するやり方と同様であろう。いったん、こういう″レッテル″を張られたら、何の裁判もなく処分。事実など、どうでもよかった。

「スターリンは今や自分は一人ですべてのことを決定できると考えるようになったのです。そしてまだ彼に必要な人間がいたとすれば、それは彼の言いなりになる人物だけでした。その他の人々に対しては、彼は、ただ彼に服従し、彼を褒め称えていればよいというように振舞ったのであります」

まさに「権力の魔性」である。
仏法でいえば「天魔」が入ってしまった。

池田大作全集78巻より
カナダ・アメリカ最高代表者会議 (1991年9月30日)