投稿者:まなこ 投稿日:2015年11月11日(水)19時28分41秒   通報
■ 「幸福」には「忍耐」の裏づけが

名誉会長: ともあれ大事なのは愛情です。慈悲です。そのうえで、一番高いものを目指して、幸福を目指して、一緒に題目を唱える以外にない。
夫婦といっても、もとは他人です。他人なんだから、忍耐して、「理解しよう」と努力しないと、うまくいかない。一緒に生活しながら、家庭を守り、仕事をし、子どもに教育を受けさせていく。二人で「人のためにも尽くしていこう」とする。その「忍耐」の二字が必要です。
「幸福」の裏づけには「忍耐」が要るのです。忍耐のない幸福を夢みる人が多い。しかし、それは夢です。夢はどこまでいっても夢であり、おとぎの世界です。幼稚な、イージー(安易)な人生です。それで、多くの夫婦が破綻してしまう。幸福を追い求めていながら、不幸になってしまう。
淡々と「一緒に建設しよう」という努力。「一緒に進んでいこう」という忍耐。それがあって、本当の愛情になっていくのです。
本当の愛情は「永遠に一緒に生きたい」ということです。結婚して、二十五年たって、より以上に深い愛情をもてるのが、本当の結婚です。
愛情は「深まる」ものです。深まらない愛情は、単なる「好き嫌い」の次元なのです。
須田: 幸福の裏づけには忍耐が要る —- 大切なお話だと思います。

名誉会長: 生活は現実です。だから、男性は経済力がなければならない。そして、女性の話を、我慢して聞いてあげること(笑い)。
あとは、家族の間であっても、こまめに「ほめる」ことです。何でもいいから、ほめる。欠点だけ暴いていても、きりがない。愚かです。
■ 一人の「太陽」さえあれば

名誉会長: 女性も、家庭を「明るく」することです。自分がいれば、どんな時も「明るく」する。そう決めることだ。自分が「太陽」になれば、この世に闇はないんです。一人が「太陽」になれば、一家全部が照らされるんです。
夫に、お子さんに、お孫さんに、自分のあふれる功徳を回向してあげられる、福徳に満ち満ちた自分になればいいんです。
その決意でいけば、必ず家族も信心するようになります。
かりに自分一人しか信心していない場合でも、信心ある人の前後左右には四菩薩が守ってくださっている。十方の仏・菩薩が、諸天善神が、雲のように集まって、その人を、一家を守っていくんです。寂しいなんて思ってはいけない。そして、あせることなく、心から相手を思いやって、信仰に目ぎめさせてあげることです。
「決めつけ」はいけない。「どうせ、こういう人なんだ」と決めつけたら、その一念で、相手の成長を止めてしまう。自分の成長も止まる。「必ず変わるんだ」「仏界があるんだから、必ずいつか開花するんだ。させてみせる」と決めて祈りきっていくことです。たとえば親が信心しなくても、くよくよしないで、「父が題目をあげない分、私がかわって唱題してあげよう」と決めればいい。
父母については大聖人は「我を生める父母等には未だ死せざる已前に此の大善を進めん」(御書 p509)と仰せだ。別の解釈もあるが、“親が生きている間に、信心させたい”という心を教えてくださっているとも拝される。

遠藤: もし信心しないうちに亡くなった場合には —- 。

名誉会長: 死んでもすぐ生まれてくるから、心配ない(笑い)。生命は永遠だし、題目は必ず通じていく。
カラッと、よい方向へ、よい方向へと解釈していったほうがいい。