投稿者:まなこ 投稿日:2015年11月12日(木)06時43分19秒   通報
■「創価学会が大好」きな子に!

須田: 子どもに、しっかり信心させるポイントは何でしょうか。

名誉会長: あんまり、口やかましく言わないで、学会を尊敬し、好きにさせることが根本です。信心は一生なんだから、だんだんわかっていけばいい。杓子定規になって、「これだけやらないとダメ」みたいな押しつけは賢明でない場合が多いでしょう。
創価学会を愛し、大事にすること、その心を教えていくことだ。創価学会が好きで好きでたまらないという子どもに育ててもらいたい。その心があれば、最後は必ず立派になっていく。それなくして、子どもに関して見栄っ張りなのは鬼子母神の心です。

斉藤: 残念なことに、幹部や有名人の子どもが学会活動をあまりしない場合があります。
親が表面では頑張っているように見えて、家庭では同志の悪口を言ったり、批判をしたり、いわんや学会を下に見ているような増上慢があれば、子どもに鋭敏に反映されますね。

須田: ある高校生は「うちのお母さん、活動の連絡なんかの電話のあと、必ず、ふーって、ため息をつくんです」(笑い)。「どうも喜んでやっていないようなんです。そういう信心でいいんでしょうか」と。この子の場合は、昔はお母さんも生き生きとやっていたのを知っているので、まだいいんですが。

名誉会長: もちろん、今、子どもが頑張っていないから、親の信心に問題があるとは言えない。子どもは長い目で見てあげなければならないし、「問題児」などと言われている子ほど、案外しっかりと、いろいろ考えている場合も多い。ただ根本は、最後は、親の信心で全部、決まる。なかんずく、何十万という体験のうえから言って、お母さんの信心が大事です。
「本末究竟等」です。「本」は親の信心、「末」は子どもの信心。究竟して —- 結局のところ「等しい」のです。御本尊と、御本尊を広宣流布している創価学会を大事にする「心」を、わが身で示しきっていくことです。それさえあれば、最後は良くなるに決まっている。
親が生き生きと随喜し、「随喜功徳」を受けて前進していけば、子どもには自然のうちに伝わっていきます。どんなに大事にし、かわいがって、なめるようにして育てても、その「心」を教えないと、だめになる。人間を育てるのは甘いものではない。仏意仏勅の創価学会を、心の底で馬鹿にしていれば、やがて自分が妻や子どもに馬鹿にされ、人々から馬鹿にされるようになってしまう。
「善知識」の話が出たが、要するに「つくべき人を、間違ってはいけない」ということです。「正しき法を求めるならば、正しき人を求めよ」ということです。つく人を間違うと、どんなに頑張っても功徳は出ない。ここに創価学会出現の不思議さがある。
ともあれ、信心については、親が賢明にリードしてあげることだ。未来部の担当者の人に「よろしくお願いします」と応援してもらうことも大事でしょう。そして、信心以外のことについては、全部、子どもの味方になって、よく聞いてあげること。
特に、お父さんは、やかましく叱ってはいけない。お母さんは、少々、うるさく言っても大丈夫だが。また、父母の両方が一緒になって叱ってしまっては、子どもは行き場がなくなってしまう。

遠藤: 話を聞いてあげることは大事ですね。多忙な場合、そういう心の余裕がなくなっている場合があって、反省しますが —- 。

名誉会長: 「一家で自分だけが信心している」という婦人がいた。いつも、主人に学会の悪口を言われる。しかし、彼女は全部、受けとめて胸にしまった。絶対に子どもには愚痴をこぼさなかった。こぼしたら、子どもは「信仰のことで、けんかしている」としか思えないかもしれない。
お母さんは、苦しい思いは全部、御本尊にぶつけようと、一人、しんしんと祈る毎日だった。やがて子どもたちは成長し、信心に目覚めた。そして、「私たちが信心できたのも、母のけなげな祈りのおかげだったんだ」とわかったのです。実際の話です。
■ 心かつながっているかどうか

遠藤: 「お母さんが、いつも家にいなくて寂しい」という子どもには —- 。

名誉会長: 大事なのは「子どもに尊敬されているかどうか」です。“うちのお母さんは、人のため、社会のために、毎日、頑張っているんだ”と、誇りをもてるよう、子どもに語ってあげてもらいたい。そして「愛情が伝わっているかどうか」です。“お母さんは、私たちを愛しているからこそ、一家の幸せのために頑張っているんだ”と。
「優しいお母さん」であってもらいたい。時間がない分、メモや電話で連絡をマメにとるとか、時には、たっぷりと一緒に過ごす日をつくるとか、工夫できるはずだし、智慧が出るはずです。「心」が通じる工夫をするんです。毎朝、目を見て、きちんと「あいさつ」をかわすだけでも、ずいぶん違う。

遠藤: 時間があればいいというものではありませんね。いつも一緒にいても「心は遠い」という親子もあります。

名誉会長: なかなか会えないからこそ新鮮で、劇的とも言える。

須田: ご主人も「奥さんが家にいないので寂しい」と言う人がいますが(笑い)。

斉藤: 未入信のご主人には「妻や子どもを、学会に取られてしまった」という気持ちがあると思うんです。「こっちを向いてほしい」と。

遠藤: だからこそ冒頭に、先生が言われた「お父さんを大切に」ということが大事なんですね。