投稿者:まなこ 投稿日:2015年11月 3日(火)10時59分16秒   通報
■ 子どもで悩む

斉藤: たとえば観音品では、「もし女性が、男の子がほしいと思い、観世音菩薩を礼拝し、供養すれば、福徳と智慧の男の子が生まれる。女の子がほしいと願えば、美しく、かつて善根を植えたので人々に愛され大事にされる女の子が生まれる」(趣意)と説いています。
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観世音菩薩普門品から
爾の時に無尽意菩薩、偈を以って問うて曰さく、
世尊は妙相具りたまえり 我今重ねて彼を問いたてまつる
仏子何の因縁あってか名づけて 観世音と為る
妙相を具足したまえる尊 偈をもって無尽意に答えたもう、
汝観音の行を聴け 善く諸の方所に応ずる
弘誓の深きこと海の如し 劫を歴とも思議せじ
多千億の仏に侍えて 大清浄の願を発せり
我汝が為に略して説かん 名を聞き及び身を見
心に念じて空しく過ぎざれば 能く諸有の苦を滅す(法華経 p632)

そのとき、無尽意菩薩は、偈(詩)をもって釈導に質問申しあげた。
「世尊、あなたは素晴らしい相貌を具えておられます。私は、今、重ねて、彼の観音菩薩について、質間申し上げます。この仏子たる菩薩は、どのような“いわれ”があって、“観世音”と名づけられたのでしょうか」
素晴らしい相貌を具えられた世尊(釈尊)は、偈をもって無尽意菩薩に答えられた。
「あなたは、観音の実践について聴きなさい。(彼の実践は)どんな境遇の衆生にも的確に応じて法を説くのであり、その弘教の誓願は、大海のように深いのである。その深さは、何劫もの長い時間をかけても、思いはかることができないほどである。何千億という仏におつかえして、大いなる清浄の誓願を発したのである。
私は、あなたのために、彼の功力の概略を説こう。
まず、観世音菩薩の名を聞き、その身を見て、心に念じて、空しく過ごすことがなければ、よくあらゆる生死の苦悩を滅することかできるのである」
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名誉会長: 必ず「福子」が生まれるという依文です。また父母の信心によって、子どもが必ず、そういうふうに立派に変わっていくということです。実際、子どもで悩む親は数しれない。
大聖人も「子はかたきと申す経文もあり」(御書 p1320)「子は財と申す経文も・はんべり」(御書 p1321)と、両面あることを教えておられる。
子どもがない人は、子どもがほしいと思うものだが、良い子でなければ苦しむだけです。また学会の後輩・同志を「わが子」と思って接していただきたいし、“血のつながり”以上に、“思想のつながり”“精神の後継”が尊いのです。
子どものことで悩んでいる人も、それによって信心が強盛になれるのです。そうなるために、子どもが悩ませてくれていると言ってもよい。親が成仏すれば、子どもも必ず幸福になります。

須田: よくわかりました。

名誉会長: 観音品では、「観音を礼拝し、供養する」功徳を説くが、もちろんこれは、御本尊を礼拝し、供養するということです。その証拠に、観音自身が、自分への供養を釈迦・多宝の二仏に供養している。
遠藤: 無尽意菩薩が、身につけていた宝の頸飾りを観音菩薩に供養します。しかし観音は受け取りません。そこで釈尊がとりなして観音に供養を受けるよう勧めます。観音は受け取った頸飾りを二つに分けて、「釈尊」と「多宝の宝塔」に供養したと記してあります。

須田: “釈尊と宝塔”というのは、その元意は文底の妙法であり、御本尊です。法華経そのものが、「観音ではなく、妙法を根本にせよ」と強調しているのですね。

遠藤: 観音を信仰している多くの人は、ぜひ、この経文に注目してほしいですね。

斉藤: 日蓮大聖人は報恩抄で仰せです。「南無妙法蓮華経と申せば、南無阿弥陀仏の用も南無大日真言の用も、観世音菩薩の用も一切の諸仏諸経諸菩薩の用、皆悉く妙法蓮華経の用に失はる、彼の経々は妙法蓮華経の用を借ずば皆いたづらのものなるべし、」(御書 p326)。
観音の功力といっても、根源は題目の功力なのだということです。

名誉会長: 御本尊を持ったということは、全宇宙を持ったと同じです。宇宙の根源の力を得たのです。最高に尊い人です。
神仏のように尊敬されている諸宗の教祖なんかより、百千万億倍、尊い人なのです。皆、それがなかなかわからない。
広宣流布の同志を尊敬し、大切に大切にし抜いていくことです。それが創価学会の根本精神です。その実践があるかぎり、行き詰まりはない。