投稿者:まなこ   投稿日:2015年 9月 9日(水)11時22分14秒     通報
■ 「日に新たに」リ-ダ-は成長を!

名誉会長: 「空」だから、どんな自分にでもなれるのです。今の姿に、とらわれてはならない。変化、変化です。問題は、よい方向に変化しているのか、悪い方向に変化しているのかだ。中間はないのです。

須田: 「自分は成長がなくて」と言う人がいますが、甘えた言葉ですね。「成長がない」ということは「退歩している」ということですから。

名誉会長: 「進まざるは退転」です。特に、組織の上のほうが成長を止めたら、こんな不幸はない。皆が、かわいそうです。だからこそ、「人間革命」です。
「日に新たに、日に日に、また新たなり」だ。自分が止まったら、周囲も後輩も止まってしまう。自分が止まってしまったリーダーにかぎって、威張るし、感情的に人を叱る。威張ったり、怒ったりするのは畜生界、餓鬼界です。ほめたたえるのが菩薩界です。人をたたえることです。学会員は宝の人です。尊敬し、一緒に「いい人生を生きていこう」と励まし合っていくのです。そのために組織がある。今こそ幹部自身が境涯革命する時です。その総立ちの「うねり」が、一念三千の理法で、社会をも変えていくにちがいない。

斉藤: はい。世の中全体が暗く、無軌道になっていますが、そうであればあるほど「このままでは、日本は、どうしようもない」「どうしても人間の根底から変えていく以外にない」という声が高まっています。

遠藤: 対症療法じゃダメだ、根底から治療しなければ、ということですね。教育改革を、といっても、その根底となる哲学、人間観、人生観を問わずしては、小手先の技術論になってしまいます。

須田: へたをしたら、悪い政治家に利用されるだけでしょうね。
■ 「心の不思議を」を知る人が仏

名誉会長: 日蓮大聖人は「病の起こりを知らざる人の病を治せば弥よ病は倍増すべし」(御書 p921)と仰せだ。
境涯革命 —- そのポイントは「心の革命」にある。「一念の革命」です。「心こそ大切」なのです。その大切な心が、どっちの方向を向いているのか。
もっと健康になって、広宣流布に活躍していこうという心なのか、一歩引いて、病気になってしまう心の動きか。もっと成長し、皆さんに喜んでいただこうという心なのか、組織や立場を利用して、威張っていこうという心なのか。タッチの差だが、結果は百八十度、違ってくる。
この「心の微妙さ」が十界論の真髄であり、十界互具論の真髄でもある。大聖人は、こう仰せだ。「心の不思議を以て経論の詮要と為すなり、此の心を悟り知るを名けて如来と云う」(御書 p564)。

斉藤:  仏とは「心の不思議」を知り究めた人のことである —- ということですね。

名誉会長: そうです。それを体得するには修行しかない。ある有名な柔道家がいた。師匠に投げられて、投げられ抜いて、くたくたになって、どうしようもなくなった時に、ふっと心に宿るものがあった。そのとき、心技一体になって、勝つことができたと。そういう話がある。 本も、よくわからなくても、一生懸命に読んでいくうちに、何となく、わかるようになってくる。パッと、わかるときがくる。何でも「心」なんです。
仏道修行も、学んで、戦って、それで仏になる。境涯革命と何回、口で言っても、何も変わらない。組織の上に乗かって、人に苦労させ、自分は楽をしている。それでは堕落です。仏になど、なれるわけがない。一番、大変な思いをした人が仏になるのです。