投稿者:まなこ   投稿日:2015年 8月11日(火)06時30分6秒     通報
■ 「ハスの種子」の強靭な生命力

遠藤: 中国では、ハスの種子は滋養強壮の薬とされました。“気力を増し、百病を治し、長く服せば、不老長寿になる”と絶賛されています。また、石のように堅いので、「石蓮子」と呼ばれました。

斉藤: “堅い”といえば、ハスの学名にもなっています。
学名は「ネルンボ・ヌキフェラ」です。この「ヌキフェラ」というのが、“堅い実のなる”という意味です。
種に石のような堅い殻があるんです。(学名のうち「ネルンボ」は、スリランカの言葉で「ハス」という意味)

名誉会長: ハスの種子は、そのように堅いからこそ、さまざまな困難を乗り越えて、芽を出し、花咲く力をもっているんだね。
有名な大賀ハスも、何と2000年の時を超えて芽を出した。“少なくとも3000年を超える”と言う研究者もいる。大変なことです。
今、大賀ハスは関西、東京の創価学園や創価大学にもあるね。

遠藤: 蓮の種が長く生き続けられる理由は、大賀博士によれば、まず「種の皮が堅く厚いこと」、しかも「水分や空気の出入りがない中で非常にゆっくり呼吸している」ので、種が二酸化炭素で窒息するまで時間がかかるからだそうです。

名誉会長: 蓮華がもつ強靭な生命力を感じる。
法華経の教えの精髄は、「成仏のための種子」とされる。万人を成仏させる「仏種」が秘められているからこそ、法華経は偉大なのです。 そして法華経の仏種は、金剛に譬えられる。
今で言えばダイヤモンドのように堅固であり、壊れない。たとえ地獄などの悪道に堕ちても壊れない種である。
また「種子不失の徳」と言って、地涌の菩薩は久遠以来、南無妙法蓮華経という仏種を失わず、つねに修行している。

須田: この法を「蓮華の法」と名づけた智慧は、蓮華の種が頑丈で寿命が長いことも見抜いていたのかもしれませんね。

遠藤: 大賀ハスが花開いたのは昭和27年(1952年)。ちょうど日蓮大聖人の立教開宗から700年の大佳節でした。
しかも、その種子が発見されたのは大聖人御生誕の地・千葉でした。

名誉会長: そうだった。そのうえ、ちょうど同じころ、“アメリカのワシントン国立公園で、数万年を経た「蓮華」の種が、薄紅の大輪の花を咲かせた”というニュースが伝えられた。
立宗700年の年に、東西でそれぞれ、何千年・何万年も前の「蓮華」の種が開花したのです。
戸田先生は、これを大白法興隆の素晴らしき瑞相と、とらえておられた。(こう述べられている。「泥沼にあえぐ民衆の一大欲求は、一大仏法の出現である。崇高にして正しく、利益と罰と厳然として、だれ人も頼むに足るべき、偉大なる仏法が現れなくてはならないときである。東西両洋に咲いた蓮の花は、泥土より見事に花を咲かせたではないか。すなわち、何千何万年の夢を破って。今、日本民衆の泥沼の中から、遠く久遠元初、近くは、700年の夢を破って、末法御本仏の崇高なる仏法が、ぱっと咲き乱れるのである。この蓮華の花が、東西両洋に咲き出したということは、末法御本仏の仏法が、花やかに咲き出す瑞相でなくて、なんであろう」(昭和27年9月30日))
私は当時、二十四歳。東洋へ、そしてアメリカはじめ全西洋へも、最高の「蓮華の法」を弘めていこうと決意を固めたものです。