投稿者:まなこ   投稿日:2015年 8月10日(月)06時29分47秒     通報
名誉会長: ハスは古くからあったのだったね。確か、白亜紀(およそ135000000年前)にもさかのぼると言われている。
種子植物(花が咲いて種ができる植物)ができてすぐから繁栄していたようだ。

須田: ヨーロッパでは、白いスイレンは、「純潔」のしるしです。スイレンの花ことばも「心の純潔」とされ、「純情」「信頼」という寓意があります。

名誉会長: ヨーロッパのスイレンといえば、フランス印象派の画家モネが描いたスイレンが有名だ。東京富士美術館にもあります。モネの睡蓮については、ルネ・ユイグ氏(フランスの高名な美術史家)とも語り合ったことがある。では、アフリカはどうかな。

斉藤: エジプトなどには、スイレンがあります。エジプトの国花は、スイレンです。
ナイル河には、多くのスイレンが生えています。「夜咲きの白いスイレン」と「昼咲きの青いスイレン」があり、青が多いそうです。

名誉会長: ナイルに浮かぶ青と白の睡蓮の群れ —- 美しい光景です。ヘロドトス(古代ギリシャの歴史家)だったか、古代エジプトでは蓮華を食用にしていたと書いていたと思ったが。

遠藤: はい。彼の著作『歴史』では、蓮華をユリの一種としています。英語では、スイレンに「ウオーター・リリー(水の百合)という別名があります。

須田: スズランは「谷間の百合」といいますね。ユリには何か意味があるのですか。

遠藤: 清らかで美しい花をユリといったようです。ユリは“清純さ”の象徴だったようです。

斉藤: 婦人部のシンボルは「白ユリ」ですが、まさにぴったりです。

名誉会長: 古代エジプトにはスイレンだけかな? ハスは?

遠藤: ハスもあったようですが、それは「バラに似たユリの一種」とされています。実際は、よくわかりません。

名誉会長: それでは次に、日本語で「ハス」のことを、どうして「ハス」というのか。これは、どうだろうか?

斉藤: はい。ハスは古くは「ハチス」いいました。「蜂の巣」のことです。
ハスの花が開くと、シャワーの先を真上に向けたような形の実が現れます。この部分が「蜂の巣」に似ていることから「ハチス」になり、「ハス」になったわけです。漢字で「蓮」というのは、この部分です。