投稿者:まなこ   投稿日:2015年 7月22日(水)17時31分36秒     通報
■ 宝塔品の儀式と御本尊

遠藤: 大聖人の顕された御本尊の相貌で言えば、中央の首題に南無妙法蓮華経の一法が、その脇士として釈迦・多宝が配されている所以がまさにそこにあると言えます。

斉藤: 二仏並坐はまた「諸法実相」を表します。多宝が諸法、釈迦が実相です。また「生死不二」を表しています。多宝が死、釈迦が生です。

須田: 大聖人は、二仏並坐をはじめ宝塔品の儀式をもって御本尊を顕されました。大聖人以外には「宝塔の中の二仏並座の儀式を作り顕すべき人なし」(御書 p1358)と言われていますし、「是全く日蓮が自作にあらず多宝塔中の大牟尼世尊分身の諸仏すりかたぎたる本尊なり」(御書 p1243)と断言されています。

名誉会長: 阿仏房に宝塔品の意義を説明されるに当たって、「此の法門ゆゆしき大事なり」(御書 p1304)と断られているのも、この法門が御本尊に関わる根本問題だからでしょう。

斉藤: 四条金吾に与えられたお手紙でも、「此等はゆゆしき大事の法門なり」(御書 p1117)と仰せですね。

名誉会長: 天台大師は、多宝の証明の意義について証前・起後と立て分けました。

須田: はい。証前・起後については「法華文句」(巻八下)にあります。
「証前」とは、「前を証明する」ことで、宝塔の中から、多宝如来が大音声を放って、釈尊の言葉は真実だと証明したことです。

名誉会長: 自らの「声」で、「姿」で妙法を証明する。これが多宝如来です。学会でいえば「多宝会」の皆さまが、その代表になるでしょう。

遠藤: 先生が、人生経験豊かな年配の方々を「多宝会」として顕彰されている意味がよくわかります。

名誉会長: 「妙法の証明者」として尊い使命に生き抜いてこられた。文字通り、お一人お一人が学会の「宝」であり、広宣流布の「宝」であり、社会の「宝」です。うんと長生きをしていただきたい。皆さまが長生きした分だけ、広宣流布の勝利です。
また広布の多宝如来として、後輩を「よきかな、よきかな」「素晴らしい、素晴らしい」と、ほめたたえてあげていただきたい。