投稿者:河内平野   投稿日:2015年 3月27日(金)10時05分50秒     通報
未来がどうなるか、それはだれもわからない。
わかるのはただ「未来の果は現在の因にあり」ということである。

ゆえに今、目先にとらわれず、「偉大なる目的」を胸に抱いて立ち上がることである。

「勝利は、だれの手にあるか」

これについて、エマーソンは述べている。

「勝利は、つねに、落着いて偉大な目的をいだいて働く者の手にあります。
真理にみちた精神を持っている人には、世人の変り易い評判がつきまといますが、
それは大西洋の波が、月の引力にひかれて高まるのに似ています」
(「アメリカの学者」から。斉藤光訳、『エマソン選集』1所収、日本教文社)

「偉大なる目的」を抱いて日々を働け! その人々が必ず勝利する、と。

その人には、定見なき世間の悪口が、つきまとう。

それは、偉大なる月が厳然と天空にあり、引力で波を引きつけているようなものだ。
ゆえに、天空から波を見おろしていけばよいのだ。
アメリカ・ルネサンスの旗手エマーソンは、こう叫んだのである。

またエマソンは言う。

「好人物な人間は余るほどいるが、高慢な者に戦い勝つ鉄の心をもった正義の味方はとぼしい」
(「若いアメリカ人」、原島善衛訳、同選集4所収)

人がいいだけでは、高慢な連中をのさばらせる。
「鉄の心」で戦う人でなければ正義の人ではない。

今、広宣流布へ「鉄の信念」で戦ってこそ、その人が二十一世紀をつくっている。
二十二世紀、二十三世紀をつくっている。
その時にも活躍できる原因を、わが生命に刻んでいるのである。

【池田大作全集第八十八巻 (関西代表者会議 1997.5.17 関西文化会館)】