投稿者:大仏のグリグリのとこ  投稿日:2014年12月 6日(土)08時57分24秒
ここでいう明王とは、鎌倉時代においては幕府の権力者です。しかし、現代に当てはめれば、為政者や社会の指導者のことです.また、聖人とは、仏法上の指導者を意味しますが、広くいえば、これも社会の指導者と考えられます。

「聖」の字には、耳の穴がよく通って、ふつうの人の聞こえない声までよく聞くことができる、という意味があるところから、民衆の声なき声をよく聞き、民衆を正しく導いていける指導者も「聖人」といえるでしょう。

「明王は天地に因りて化を成し」とは、一国の指導者、為政者というものは「天地に因りて」これは宇宙のリズム、社会のリズム――。

つまり、社会の動き、動向、民衆の微妙な心、要望、時代の潮流などを察知していくということです。また、社会の構造や機構を調和させていく事とも考えられます。

「化を成し」の、化の元意は、「徳を以って人民を導き感ぜしめ、善良なる風俗習慣を作る義」です。

抽象的ではなく、具体的に時代に応じ、社会を繁栄させ、民衆の生活を安定させていく事が出来るということです。

それは、特定の理論や主義によって議論したり、机上の空論に走るのではなく、
どのようにして、民衆を指導し、幸せにしていくかということを考え、実行するのが真実の指導者、為政者の最大の課題であり責任です。

しかし、実質はどうか。
同志である公明党が、政権を担っているとはいえ、いつも民衆から遊離した政治、
私利私欲のために民衆の不幸をなんら顧みようとしない政治家もいます。

もし公明党もこのような、ほんの一握りの人びとのために、多くの大衆を犠牲にしているような政治の現状を招いたならば、はたして、本当の政治的指導者と評価されるでしょうか。

そうならないためには、組織まかせではなく、全会員が政治家を監視し、まちがいがあれば、道理を尽くして正していく対話が必要なのです。