投稿者:河内平野  投稿日:2015年 2月12日(木)10時24分1秒    通報
「謙虚さは力に基づき、傲慢は無力に基づく」(ドイツの文筆家ニッソ)という言葉がある。

「力」がある人ほど「謙虚」なのである。
いばる人、どなる人は、じつは無力なのである。

中身がないゆえに、ふくれる風船のようなものである。
この一点をよく覚えていただきたい。

イギリスの哲学者ベーコンは、
「威張る人間は、賢い人に軽蔑され、愚かな人に感嘆され、寄生虫的人間に奉られ、彼等自身の高慢心の奴隷となる」
(ベーコン随筆集)と見抜いていた。

「いばる人」「どなる人」を奉るのは、その人に「寄生」する人間だけである、と。

また、そうした人物に対し感嘆するのは「愚者」だけである、と。

いずれにせよ、そういう人々は、一流の世界では決して相手にされない。
ゆえに「法」を弘められるはずもない。

もともとハーバードは、聖職者を教育する目的でつくられたが、途中で、抜本的な変革をし、一般の学問中心の大学となった。

聖職者中心では、どうしても理性が、そして人格が歪められることが、はっきりしたからである。

この歴史の教訓の意味は大きい。

【第十三回関西総会、第五回兵庫県総会、常勝の花満開総会、県・区代表幹部会 平成三年十月十六日(全集七十九 巻)】