投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2014年12月 6日(土)08時53分33秒  

安国論は、あくまでも民衆の側に視点を置き、権力者の実像を白日のもとにさらします。
そして、そのような非道を行う権力者のもとでは、三災七難に象徴される数々の災害が起き、国家は衰退するというのが、大聖人の根本思想なのです。
さらに主人は、仁王経・涅槃経の文証を通して、僧侶の悪の本性をあぶり出していきます。

今度は、その中で三つを見ていきます。これも先ほどと同じように学会に引き当てて解説します。
「諸の悪比丘多く名利を求め、国王・太子・王子の前に於て、自ら破仏法の因縁、破国の因縁を説かん。其の王、別えずして、此の語を信聴し、横に法制を作つて仏戒に依らず。是れを破仏・破国の因縁と為す」(二一頁)

――もろもろの悪い幹部は、多くの名誉や利益を求めて、政治家や経済界や、各分野の権力者の前で、
自ら創価思想を破るシナリオ、国の法律を破るシナリオを話すであろう。
その政治家は、それらの話のシナリオをわきまえることができなくて、その言葉を信じ、
道理にはずれた自分勝手な法制を作って、先生の立党精神や学会指導によらない――と。

また、「悪世の中の比丘は、邪智にして心諂曲に、未だ得ざるを為れ得たりと謂い、我慢の心充満せん」(同頁)
――悪世のなかの幹部は、邪智で心がひねくれて、学会指導に忠実ではなく、今だに現場の会員の苦労も、信心のこともわかっていないのに、自分は悟りを得ていると思い、自分の『我』をはる心が充満している――と。