投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 8月 5日(金)01時50分48秒
どうしょうどうみょうごしょ
しっぴつ けんじにねんしがつ。ごじゅうごさい。
たいごう しじょうきんごのつま。
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このごもんは とうしろうどのの にょうぼうと つねによりあひて ごらんあるべく そうらう。
おおやみをば にちりん やぶる にょにんのこころは おおやみのごとし ほけきょうは にちりんのごとし、おさなごは ははをしらず ははは おさなごをわすれず、しゃかぶつは ははのごとし にょにんは おさなごのごとし、ふたり たがひにおもへば、すべて はなれず ひとりはおもへども ひとりおもはざれば、あるときはあひ、あるときはあわず、ほとけは、をもふものの、ごとしにょにんは、をもはざるものの、ごとし、われらほとけを、をもはば、いかでかしゃかぶつ、えみたまはざるべき、いしを たまといへども たまとならず たまをいしといへども いしとならず、ごんきょうの とうせのねんぶつなどは いしのごとし、ねんぶつは ほけきょうぞと もうすともほけきょうとうにあらず、また ほけきょうを そしるともたまのいしと ならざるがごとし。
むかし もろこしに きそうこうていと もうせしあくおうあり、どうしと もうすものにすかされて ぶつぞう、きょうかんを うしなひ そう にを みな げんぞくせしめしに ひとりとして げんぞくせざるものなかりき、
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そのなかに ほうどうさんぞうと もうせし ひとこそ ちょくせんをおそれずして おもてに かなやきを、やかれて こうなんと もうせしところへ ながされて そうらいしが、いまのよの ぜんしゅうともうす どうしのほうもんの やうなる あくほうをごしんよう あるよにうまれて、にちれんが だいなんにあうことは ほうどうにたり。
おのおの、わずかのおんみとうまれて かまくらに ゐながらひとめをも、はばからずいのちをも、おしまず ほけきょうをごしんようあること ただこととも、おぼえず、ただ おしはかるしるに じょくすいに たまをいれぬれば みずのすむがごとし、しらざることを、よきひとに、おしえられて そのままにしんようせば どうりに、きこゆるがごとし、しゃかぶつ、ふげんぼさつ、やくおうぼさつ、しゅくおうけぼさつなどの おのおのの ごしんちゅうにはいり たまへるか。
ほけきょうのもんに えんぶだいに このきょうを しんぜんひとは ふげんぼさつのおちからなりと もうすこれなるべし、にょにんは、たとへばふじのごとし、をとこは まつのごとし しゅゆも、はなれぬれば たちあがることなし。
はかばかしき げにんもなきに、かかるみだれたる よに このとのを、つかはされたるこころざし だいちよりも、あつし ちじんさだめて しりぬらん、こくうよりも、たかし ぼんてん たいしゃくも しらせいたまぬらん、ひとのみには どうしょう どうみょうと もうす ふたりのつかいひをてん うまるるときより つけさせたまいて かげのみに、したうがふがごとく しゅゆも、はなれず、だいざい、しょうざい、だいくどく、しょうくどく すこしも、おとさず、かはる、かはる てんにのぼて もうしそうろうと ほとけときたもう、このことは はや てんも、しろしめし  ぬらん、たのもしし、たのもしし。
にちれん かおう
しじょうきんごどのにょうぼうごへんじ