投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 8月 2日(火)02時38分45秒
しじょうきんごどのごへんじ
ちじんぐほうしょう
しっぴつ けんじにねん くがつむいか。ごじゅうごさい。
みのぶ。 p1148
しょうほうをひろむることは かならずちじんによるべし、ゆえにしゃくそんは、いっさいきょうを、とかせたまいて、しょうじょうきょうをば、あなん、だいじょうきょうをば、もんじゅしり、ほけきょうのかんようをば、いっさいのしょうもん、もんじゅなどの いっさいのぼさつをきらひて じょうぎょうぼさつをめして、さずけさせたまいき。
たとい しょうほうをたもてるちしゃありとも、だんななくんば、いかでか、ひろまるべき、しかれば、しゃかぶつのだんなは、ぼんおう、たいしゃくの、ににんなり これは、ににんながら、てんのだんななり、ほとけは ろくどうのなかには、にんでん、にんでんのなかには、にんにいでさせたもう、にんには さんぜんせかいのちゅうおう、ごてんじく、ごてんじくのなかにはまかだこくに いでさせたまいてそうらいしに、かのくにのおうを だんなとさだむべきところに かのくにのあじゃせおうは、あくにんなり。しょうにんは、あくおうにうまれあふこと だいいちのあだにてそうらいしぞかし、あじゃせおうは、けんのうなりし、ちちをころす、また、うちそうわざはひと、だいばだったをしとせり、だったは、さんぎゃくざいをつくるうえ、ほとけのおんみより、ちをいだしたりし、ものぞかし、ふこうの、あくおうと、ほうぼうのしと、よりあひてそうらいしかば、にんげんに、ふたつのわざはひにてそうらいしなり。
p1149
いちねん、にねんならず、すうじゅうねんがあいだ、ほとけにあだを、なしまいらせ、ほとけの、みでしをころせしこと、かずをしらず、かかりしかば、てんいかりを、なして、てんぺんしきりなり、ちじんいかりを、なして、ちようもうすにおよばず、つきづきにあくふう、ねんねんにききん、えきれいきたりて ばんみんほとんど、つきなんとせしうえ、しほうのくにより、あじゃせおうをせむ、すでに、あやうくなりてそうらいしほどに あじゃせおう、あるいはゆめのつげにより、あるいはぎばがすすめにより、あるいは、こころにあやしむことありて、だいばだったをば、うちすて、ほとけのみまえにまいりて、やうやうに たいはう、もうせしかば、みのやまい、たちまちにいゑ、たほうのいくさも、とどまり、こくどあんのんになるのみならず、さんがつのなのかに、ごほうぎょなるべかりしが、いのちをのべて、よんじゅうねんなり、せんにんのあらかんをあつめて、いっさいきょう、ことには、ほけきょうを、かき、をかせたまいき、いま、われらが、たのむところの ほけきょうは、あじゃせおうのあたへさせたもうごおんなり。
これは、さてをきぬ、ほとけの、あじゃせおうに、かたらせたまいしことを、にちれんもうすならば にほんこくのひとは、いまつくれることどもと、もうさんずらんなれども、わがでしだんななれば、かたりたてまつる、ほとけ、のたまわく われめつご、まっぽうに、はいって、また、ちょうだつがやうなる、たうとくごほうを、ぎょうずるもの、こくどに、じゅうまんして、あくおうをかたらせて、ただいちにんあらん、ちしゃを、あるいはのり、あるいは、うち、あるいは、るざい、あるいは、しにおよぼさんとき、むかしにも、すぐれてあらん、てんぺん、ちよう、おおかぜ、ききん、えきれい、ねんねんにありて、たこくより、せむべしととかれてそうらう、しゅごきょうともうすきょうの、だいじゅうのまきのこころなり。
とうじのよに、すこしもたがはず、しかるに、にちれんは、このいちぶんにあたれり、にちれんをたすけんと、こころざす、ひとびと、しょうしょうありといへども、あるいは、こころざしうすし、あるいは、こころざしは、あつけれども、み、がうごせず、やうやうにをはするに、ごへんは、そのいちぶんなり、こころざし、ひとにすぐれて、をはするうえわづかの、しんみょうをささうるもまた おんゆえなり、てんもさだめて、しろしめし ちも、しらせたまいぬらん とのいかなることにも、あはせたもうならば、ひとへに、にちれんがいのちを、てんのたたせたもうなるべし、ひとの、いのちは、さんかい、くうしまぬかれがたきことと、さだめてそうらへども、また、じょうごうやくのうてんの、きょうもんもあり、また、てんだいのおんしゃくにも、じょうごうをのぶる、しゃくもあり、さきに、もうせしやうに、もうここくの、よするまで、つつしませたもうなるべし、
p1150
あるじの、ごへんじをば もうさせたもうべし、みにやまいありては、かないがたきうえ、せけんすでに、かうとみえそうらう、それがしが、みは、ときによりて、おくびょうは、いかんがそうらはんずらん、ただいまの、こころは、いかなることも、しゅったいそうらはば、にゅうどうどのの、ごぜんにして、いのちをすてんとぞんじそうらう、もしやのこと、そうらうならば、えちごより、はせのぼらんは、はるかなるうえ、ふじょうなるべし、たとひ、しょりょうを、めさるるなりとも、ことしは、きみを、はなれ、まいらせそうらうべからず。
これよりほかは、いかに、おおせこうむるとも、をそれ、まいらせそうらうべからず、これよりも、だいじなることは、にちれんのごぼうの、おんことと、かこにそうらう、ふぼのことなりと、ののしらせたまへ、すてられ、まいらせそうらうとも、いのちはまいらせそうらうべし、ごせは、にちれんのごぼうに、まかせまいらせそうらうと、こうせいにうちなのり、いさせたまへ。
けんじにねんひのえねくがつむいか にちれん かおう
しじょうきんごどの