投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2017年 3月 7日(火)03時20分25秒   通報
桜の城 嵐の「4・24」 3/5

━━ これ以上、学会員が苦しみ、坊主に苛められることだけは、絶対に防が
ねばならない。

戸田先生が「命よりも大事な組織」といわれた学会である。民衆の幸福のた
め、広宣流布のため、世界の平和のための、仏意仏勅の組織である。

私の心中では、ただ一身に泥をかぶり、会長を辞める気持ちで固まってい
った。
また、いずれ後進に道を譲ることは、何年も前から考えてきたことであった。
ある日、最高幹部たちに、私は聞いた。「私が会長を辞めれば、事態は収
まるんだな」。
沈痛な空気が流れた。やがて、誰かが口を開いた。

「時の流れは逆らえません」
沈黙が凍りついた。
わが胸に、痛みが走った。
━━ たとえ皆が反対しても、自分が頭を下げて混乱が収まるのなら、それでい
い。実際、私の会長辞任は、避けられないことかもしれない。

また、激しい攻防戦のなかで、皆が神経をすり減らして、必死に戦ってきたこ
ともわかっている。

しかし、時流とはなんだ! 問題は、その奥底の微妙な一念ではないか。

そこには、学会を死守しようという闘魂も、いかなる時代になっても、私とと
もに戦おうという気概も感じられなかった。

宗門は、学会の宗教法人を解散させるという魂胆をもって、戦いを挑んできた。
それを推進したのは、あの悪名高き元弁護士たちである。
それを知ってか知らずか、幹部たちは、宗門と退転・反逆者の策略に、完全に
虜になってしまったのである。