投稿者:京都乃銀鬼 投稿日:2016年 9月20日(火)12時00分0秒   通報

谷川374919刑事告訴事件の真相シリーズ !! ④ 1/2 完結

――波田地氏の「不起訴処分」は、「嫌疑不十分的起訴猶予」!!
  本来「前歴」も付かず 刑事も民事も訴え不能になった谷川氏――

前号に続いて
【②「不起訴処分」と「起訴猶予」について】
【③検察官が「不起訴処分」の理由を「起訴猶予」とする時の実際のところ】を検証する。

「不起訴処分 起訴猶予」で検索を掛けると、さまざまなサイトがヒットするが、本紙編集部で
一番分かりやすいと意見が一致したのは、一番上に出てきた「刑事事件弁護士ナビ」の記事である。

 「起訴と不起訴の違いと不起訴処分を獲得するためにできること」
  https://keiji-pro.com/columns/20/

以下、この記事の内容を紹介しながら、基本的な知識を確認し、それらが谷川刑事告訴事件の場合に
どう当てはまるかを、検証していきたいと思う。 ※以下は、編集部のコメント。

●「起訴と不起訴の違い」

「起訴」とは、公訴の提起のことで、刑事事件において、検察が被疑者の容疑がほぼ確実だと判断した場合、
検察が裁判官に対して「この被疑者に対して刑事裁判を行なってください」とお願いすることである。

「起訴」されると、容疑の疑いがある「被疑者」から、裁判を待つ身である「被告人」に呼び名が変わる。
日本では、刑事裁判になると、99.9%の確率で有罪判決を受けてしまうことになる。

「不起訴」とは、起訴を受けなかったことで、不起訴処分になれば、実質、刑事手続きは終了する。

※波田地氏は不起訴処分になったので、刑事手続きは終了。

しかも、公訴期限(今年4月2日)を過ぎているので、完全に終わっており、
谷川氏は波田地氏をこの問題で二度と訴えることはできない。

●「不起訴になる3種類の理由」

不起訴になる理由には「嫌疑なし」「嫌疑不十分」「起訴猶予」の3種類がある。

①嫌疑なし・・・・被疑者は罪を犯していないという理由。真犯人が出てきた時など。
②嫌疑不十分・・・被疑者が犯罪を起こした疑いはあるのだけれど決定的な証拠がないという理由。
③起訴猶予・・・・被疑者は確実に罪を犯したのだけれど今回は許してやろうという理由。
         被疑者が深く反省をしている、被害者と示談をしている、犯罪が軽度、再犯の恐れがないなどがある。

●「不起訴理由の割合」

そもそも現在の日本の捜査機関が嫌疑なしの人物を逮捕することもめったに無いし、
証拠が出てこない嫌疑不十分になることもあまりない。
したがって、不起訴の理由は、90%以上が起訴猶予になっている。

※「嫌疑なし」「嫌疑不十分」を理由とする不起訴処分がほとんどない理由については、

「③検察官が『不起訴処分』の理由を『起訴猶予』とする時の実際のところ」で掘り下げて考えてみたい。

●「起訴猶予が認められる可能性のある理由」

起訴猶予が認められる可能性のある理由には、次のようなものがる。※(←○○○)は谷川刑事告訴

事件に当てはめるとどうなるか。

・被害・罪が大きくない  (←次期会長人事を左右する問題であり、被害・罪は大きい)
・被害の弁償がされている (←波田地氏は谷川氏に何らの弁償もしていない)
・被害者の処罰感情が低い (←谷川氏の波田地氏の処罰を求める感情は非常に高いと思われる)
・前科・前歴がない    (←波田地氏には前科も前歴もない<法廷でその旨、証言があったと聞く>)
・強く反省している    (←波田地氏に反省の弁なし。一貫して免責3要件を主張<同上>)
・再犯の恐れがない    (←反省の弁がない以上、これまでの主張を続ける可能性ありか?)

※こう考えると、波田地氏に前科・前歴がないことだけで
起訴猶予が認められたとは考えにくく、理由は別にあったと思われる。

それは、波田地氏が訴えられた罪状が「名誉毀損罪」であったところから考えると、
名誉毀損罪特有の「免責3要件」すなわち利害の公共性、目的の公益性・事実の真実(相当)性を
満たしていたからであるとしか考えられない。

●「刑事事件での起訴・不起訴までの流れ」

刑事告訴が警察に受理され、逮捕状が出ると、

「逮捕」→「拘留」(警察の取り調べ)→「送検(身柄)」→「拘留」(検察の取り調べ)→「起訴or不起訴」

と続き、起訴されれば1カ月間後に「刑事裁判」が始まり、有罪か無罪、正式な刑罰の判決が下される。

※波田地氏の場合は、逮捕されたわけではないので、これとは違って、

「刑事告訴」→受理するかどうか判断するための「任意の事情聴取」→「受理」→警察の取り調べ(出頭)
→「送検(書類)」→検察の取り調べ(出頭)→「起訴or不起訴」

と続いたものと思われる。もし起訴されていれば、あとは上と同じ流れに。

以上、述べてきたことを念頭に置いて、

谷川氏擁護派の柳原氏がコラム日記(2016/09/01)で述べていることを検証してみたい。

④2/2につづく