投稿者:無冠 投稿日:2016年 9月16日(金)08時02分2秒   通報 編集済
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2008-9-30 【新時代第二十二回本部幹部会 広布第2幕第十一回全国青年部幹部会】

■一、海外の方々、ようこそ!
 うれしい! よく来られたね。
 全員で大拍手を贈ろう。ありがとう! 本当にありがとう!(大拍手)
 寒くなってきたから、風邪などひかないように、十分、気をつけていただきたい。
 また、日本の皆さんも、友達になって、いろいろ懇談しながら、遠来の友を励ましてあげてほしい。
 せっかく来てくれたのだ。一生懸命、自分で旅費を工面して、真実の法を求めてこられた。広宣流布のために集われた尊い方々である。
 同志を心から大切にする。そこに学会の本当の誠実と信心のリズムがある。
 韓国をはじめ、海外の皆さん、重ねて、ありがとう!(大拍手)

●原点を忘れるな
 一、きょうは、創価大学・女子短大の教職員の代表も、参加されている。本当にご苦労さま!
 名誉学術称号は、教育界、学術界における最高の誉れである。
 創立者への栄誉は、とりもなおさず、あとに続く教職員、学生の皆さんへの栄誉であることを、深く知っていただきたい(大拍手)。
 創立の精神こそ、創価教育の根幹である。
 そのもとに集ったという原点を忘れたならば、最後は必ず、さびれていってしまう。
 どうか皆さんは、学生と喜びを分かち合いながら、創立の精神が燃え上がる、理想的な学府を築いていっていただきたい。
 ともあれ、21世紀は教育の時代である。未来は教育から始まる。教育が歪めば、一切がおかしくなる。
 今や、「創価大学に行きたい」「女子短大に通わせたい」という声が、数多く寄せられるようになった。
 しかし、教職員が、みずみずしい息吹を失ってしまえば、輝く伝統は崩れてしまう。
 常に生き生きと、花が咲き、道が開け、太陽が昇るような心で行動していくのだ。
 明るく快活に、青年に接していきたい。
 一、学会にあっても同じである。油断を排してきたからこそ、学会は、ここまで勝ち続けてきたのだ。
 どんな団体も、衰亡する時は、上が、だらけている。慢心になり惰性に陥っている。
 学会の幹部は、そうなってはいけない。力強い声で語るのだ。皆から頼られる存在になっていただきたい。

●民衆に最敬礼を
 一、私は、青春時代からの読書のなかで、味わい深い一節一節を、数多く心に刻んできた。文学と世界を思索しながら、生きた学問を深めていった。
 読むべき本を読み、学ぶべき人から学ばなければならない。
 そうでなければ、厳しき現実社会で、使命の戦を勝ち抜くことはできない。
 日本の小説家・山本周五郎は、勢いある筆で、こう述べている。
 「戦は生きもので決定的なところへゆくまで勝敗はわからない、そして勝敗を決するものは勝つという確信だ、勝つと信ずるものが必ず勝つんだ」(「水の下の石」、『青べか日記─わが人生観28─』所収、大和出版販売)
 このように、急所を教える名文句を、昔は為政者も、教育者も皆、覚えていたものだ。
 ともあれ、人生は勝負である。
 勝って、勝って、勝ちまくるのだ。自らの力を振り絞って!
 気取りや、人まかせの心があれば、勝ち続けることはできない。
 まして、人間として大切な恩を忘れ、広宣流布を忘れ、わが心を魔に食い破られれば、最後の勝利をつかむことなどできない。
 仏法の真髄は、人の振る舞いにある。威張り、格好をつけるリーダーは、愚の骨頂だ。
 尊き仏子には最敬礼しながら、だれよりも祈り、だれよりも苦労して、道を開く。その必死の行動が、勝利の波を起こすのだ。

■ 一、大聖人は「心こそ大切」(御書1192ページ)と教えられた。
 どんなに、ごまかしても、だめである。大切なのは「心」だ。
 戸田先生は、目に見えない弟子たちの心を鋭く見抜かれた。その先生から、私は厳しく訓練を受けた。
 どんな人物に会っても、先生は、「あの男には二心がある」「これは嘘だ」「この話は、うますぎる」等と、瞬時に喝破した。大切な人間学を教えていただいた。

●「創価に来れ!」「我らを見よ!」
 一、わが学会は、西神田にある小さな小さな本部から出発した。
 戸田先生は、しみじみと言われた
 「学会も、ビルを建てる時代が来れば、すごいのだがな……」
 私は、先生に申し上げた。
 「日本中、世界中に、広宣流布のための立派なビルを建ててみせます」
 この師弟の誓いを、私は厳然と実現した。
 今、日本には約1200、世界にも約500の会館が、そびえ立った(大拍手)。
 学会本部が信濃町へ移転してから、今年で55年。
 創立80周年を期して、世界広宣流布の本陣は、盤石に荘厳される予定である。
 ともあれ、これからは諸君の時代だ。
 皆さんが堂々と、友人を創価学会へ招けるように。「創価学会を見よ!」と胸を張って歩んでいけるように──これが私の思いである。そういう時代の第一歩である。
 生まれ変わったような、世界一の「創価城」「広宣城」をつくっていく。海外から来られた方々も、悠々と、ゆっくりできるような「本陣」を、一段と整備していくことを、固くお約束します。楽しみに待っていてください。
 一切無事故で進むよう、皆でお題目をあげてまいりたい。

■ 婦人部は、創価学会が始まって以来、本当に、すべての原動力となり、勝利の鍵を握ってこられた。
 偉大な女性には、威張りや要領がない。祈りも強い。婦人部のおかげで、学会の連帯は崩れないのである。
 婦人部に感謝することだ。婦人部を軽んじたり、見下したりするようなことは、絶対にあってはならない。
 これは、戸田先生、牧口先生の厳命でもあった。その通りに実行してきたから、学会は強いのである。
 ある人が言っていた。一家も、お母さんで決まる。男は、外で強がっていても、家では、奥さんに頭が上がらない(笑い)。いつも叱られて、肩身が狭い、と(大笑い)。
 母にかなうものはない。婦人部にはかなわない。
 婦人部は行動している。口先だけではないし、インチキもない。
 私は、常に婦人部を大切にしてきた。激励に激励を重ねてきた。
 女子部も尊い方々である。大事にするのは、当然のことである。
 男性は、女性を尊敬し、応援していくことである。また、女性が一生懸命やってくださることに対して、心から感謝の念を表していくことだ。
 もしも、威張ってばかりの増上慢の人間がのさばれば、学会の未来はない。

●ただ民衆のため
 一、民衆ほど偉大なものはない。世の指導者は、民衆第一で進むべきである。
 民衆に頭を下げ、民衆に尽くし抜く。そこから始まり、そこに終わるのが、指導者のあるべき姿である。
 指導者は、民衆のためにいるのだ。いよいよ、指導者革命をすべき時代に入っている。

 一、私は、師の心を心として、ただ同志のために生きてきた。
 きょうも、肩が凝るような話ではなく、今この瞬間だけは、日ごろの苦労も全部忘れて、皆に「本当によかったな」「心が洗われた」「ほっとした」「また頑張ろう」と思ってもらえるような、麗しい世界をつくってさしあげたいのである。
 そうでなければ、懸命に戦ってくださっている同志が、かわいそうである。
 どんなに大変であっても、わが同志の方々は「頑張ります」「勝ちます」と言って、理想に向かい、前進しておられる。こんな世界は、ほかにはない。
 指導者は、心からの感謝を忘れず、断じて応えていくべきだ。
 この一点が見えない人間は、欲望に狂い、傲慢になって、道を踏み外していった。そうした悪人を放任してはいけない。賢明な民衆が、目を光らせていかねばならない。

●嘘で陥れる手口
 一、また馬琴の小説の中で、登場人物が、悪党に対して、次のように叫ぶ場面がある。
 「(お前は)賢人を退け 有能者に嫉妬して、讒言して人を陥れる」(同)と。
 有能な人物を妬み、デマを撒き散らして陥れ、なき者にする。これが恩知らずの悪党の変わらぬ手口である。
 こうした愚行が、歴史上、どれほど繰り返されてきたことか。
 広宣流布の途上においても、嫉妬や欲望に狂わされ、師匠を裏切り、同志を裏切った恩知らずの輩が現れたことは、皆さんもご存じの通りだ。
 大聖人は、「仏法を学ぶ者は、父母、師匠、社会の恩を忘れることがあってよいであろうか」(御書293ページ、通解)と強く仰せである。
 こうした大聖人の御心に背いて、お世話になった人々の恩を踏みにじっていった増上慢の人間は、結局、人生に行き詰まり、ことごとく、惨めな苦しみの末路を辿っている。
 生命の因果律はあまりに厳しい。

●弟子の誇り
 一、大聖人は、「大難なくば法華経の行者にはあらじ」(同1448ページ)と断言されている。
 法華経の行者は、必ず大難に襲われる。
 その大難と戦う「真実の行者」を命がけでお護りするのが、「真実の弟子」である。法華経の行者を苦しめるのは魔物である。
 私は、恩師の戸田先生を命をかけてお護りした。それが、弟子たる私の最高の誇りである。
 一、昭和54年(1979年)、迫害の嵐のなか、私は、学会本部ではなく、神奈川文化会館で指揮を執った。
 この正義の天地から広々とした海を見つめながら、私は、反転攻勢を決意し、世界広布への新たな布石を一つまた一つと打っていったのである。

●君の勝利を祈る
 一、私は一生懸命に皆さんのことを祈っている。これが私の役目である。
 きょうは、長時間、本当にありがとう!
 お帰りになったら、皆さんに、よろしくお伝えください。本当にありがとう!
 一緒にお題目を唱えよう。
 〈ここで名誉会長を中心に唱題を行う〉
 本当にご苦労さまでした。
 いつまでも、いつまでも、お元気で!
 海外の皆様、本当にありがとう!
 合唱団も、ありがとう!(大拍手)

 ※編集部として、名誉会長の了承のもと、時間の都合で省略された内容を加えて掲載しました。、