投稿者:無冠 投稿日:2016年 9月 3日(土)11時58分22秒   通報
全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2008-3-5 【新時代第 十六回本部幹部会 広布第2幕第6回全国青年部幹部会 全国壮年部幹部会】

■ 一、ご苦労さま!
きょうは、いい陽気となった。皆、ゆっくりしていただきたい。
世界の60カ国・地域から、尊き同志がいらっしゃった。拍手で迎えましょう!(大拍手)
アフリカ大陸の皆様!
アジアの皆様!
ヨーロッパの皆様!
北米の皆様!
オセアニアの皆様!
そして中南米の皆様!
本当にご苦労さまです。ありがとう!
〈ここで中南米のメンバーが立ち上がり、歓呼のかけ声を。
一人の友がスペイン語で「センセイは、どこにいますか?」と呼びかけると「皆で声を合わせて「ここに! ここにセンセイはいます! わがラテンの心の中に!」と勢いよく。会場は大きな拍手に包まれた〉
世界の舞台で活躍しておられる同志、ようこそ!
偉大な先覚者の皆様方をお迎えして、「世界広宣流布」の春がやって来ました! わがSGI(創価学会インタナショナル)は、人材の花盛りとなりました! これまで民衆を見下してきた人間たちに、「どうだ!この姿を見よ!」と叫びながら、愉快に邁進しよう!(大拍手)

●君と私の心は一体!
一、第6回の全国青年部幹部会を、晴天で迎えることができた。
雨が降れば、男子部が勤行してないのではないか(爆笑)、と言われるかもしれないが、きょうは、だんだんと天気になり、妻も「やっぱり青年部の皆さんは立派ですね」と言っていた。
一方、”晴天は、第2総東京の婦人部の皆さんの唱題のおかげではないか”という声もある(拍手)。きょうは、そういう「内輪もめ」は止めて(大笑い)、皆で讃え合いたい(大拍手)。
本部幹部会、青年部幹部会は、「君」と「私」の心が一体となる、そういう幹部会にしていきたい。
一、青年部幹部会──いい響きだ。そう聞いただけで、はつらつとしてくる。
いよいよ私の直弟子の時代に入った(大拍手)。
うれしいことに、昨年9月の第1回青年部幹部会から、毎回、参加者の水かさが増して、青年部全体で約15万人も増加したとうかがった。おめでとう!(大拍手)
男子部は、第1回の開始からこれまでに、1万人の折伏を達成した。素晴らしいことである。ご苦労さま!
女子部も、今年に入ってからの2カ月間で、245万人の友人と励ましの対話を展開。これも素晴らしい歴史だ。
男女学生部も、27万人に対話を拡大している。
広布第2幕の青年部は、堂々と立ち上がった(大拍手)。
牧口先生のもとには戸田先生がおられた。戸田先生には私がいた。新時代の後継者の皆さんは、私が直接訓練をしてきた、本門の中の本門のメンバーである。皆の活躍はうれしいかぎりだ。

●同志には優しく邪悪とは戦え!
一、きょうは、熊沢女子部長が誕生し、女子部の新出発である。おめでとう!(大拍手)
戸田先生は、「一人の女子部は十人、百人に匹敵する力がある」と期待を寄せておられた。
婦人部も新出発だ(大拍手)。三井婦人部長は、同志には優しく謙虚に、増上慢の悪とは断固戦う、婦人部のリーダーとして、全国の友のために走り抜いていただきたい。
牧口先生は、婦人部に対し”いろいろな難を乗り越え乗り越えして、立派になりなさい”とおっしゃっていた。

■ 戸田先生をあらゆる面でお護りし、折伏においても、教学においても、戸田先生を代行する思いで戦ってきた。
友のため、広宣流布のために戦って一生を終えた人は生々世々、仏の境涯となり、仏の福運で、勝利者として生きていくことができる。
何事も、「3代で決まる」と言われる。
のちに3代会長となる私は、戸田先生のご境涯の奥の奥まで教えていただいた。この魂の継承があったからこそ、今日の学会の大発展、世界的勝利があったのである(大拍手)。

●青年部が主力
一、リーダーは、話がうまいこと以上に、「行動」が大事だ。「慈愛」が大事である。
もしも将来、増上慢になり、堕落し、腐敗し、師弟の精神を踏みにじるようなリーダーの姿があれば、皆で力を合わせて断じて追放していくのだ。このことを、きょうは再確認しておきたい。 青年部、頼むよ!
青年部の時代に入った。きょうから、一切の主力は青年部だ。
私も、戸田先生のもとで一人、立ち上がった。
折伏が進まない。何も開けない。「大作、立ち上がってくれないか」「わかりました」──師の分身の弟子として、勝利の行進曲を、決然と奏でていった。
広宣流布は、師弟に生き抜く「一人」で決まる。
師は、襲いかかる三障四魔、三類の強敵と戦っている。魔軍の集中砲火を浴びている。その師を、一体、だれが護るのか。
護るどころか、卑劣にも、手のひらを返して、師を罵倒する。うまく立ち回って逃げていながら、威張り、遊び、インチキをして、尊き学会を食い物にする──こうした忘恩の悪人と、私は断固、戦ってきた。
未来もまた、「師子身中の虫」を断じて打ち破らなければ、まじめな仏子が苦しむだけだ。そんな世界は、絶対につくってはならない。
皆のために、自らをなげうって働く人間が、真実の弟子なのだ。
同志愛の世界、正義の世界、師弟の世界──私が築いてきた、素晴らしき学会の世界を、永遠に守り、広げていっていただきたい。

●苦難を越えて
「優秀な通訳の皆さん、いつもいつも名通訳、ありがとう!
この席をお借りして、厚く御礼を申し上げたい(大拍手)。
最優秀の通訳、そして翻訳者の皆様方は、”現代の鳩摩羅什(くまらじゅう)”と讃えるべき大事な方々である。本当に大切にしていかねばならない。私は、そう思っている。
鳩摩羅什は4世紀から5世紀にかけて活躍した、亀茲国(きじこく)出身の翻訳者である。亀茲国があった地域は、現在の中国・新ウイグル自治区のクチャにあたる。
私は皆様を代表して、このクチャ県からも「名誉県民」の称号をいただいている(大拍手)。
こうした地域から賞讃を受ける。かつては想像もできなかったことだ。
今、世界の各地から多くの指導者や識者が日本を訪れて、学会を顕彰してくださる。このことを、決して当たり前と考えてはならない。
一つ一つの顕彰に深い意味がある。すべて深い信頼と理解の証左なのである。
これで、人間主義の平和・文化・教育運動が、一段と大きく世界に羽を広げることができた──そう捉えていくべきだ。
ともあれ、この鳩摩羅什は、10代のころに「仏教東漸(とうぜん)」──東方への仏法の流布──を必ず成し遂げよと師から託されたといわれる。師の命をわが心に刻み、その誓いを果たし切って亡くなったのである。
通説によると、30代の後半から50歳過ぎまでの16年間、鳩摩羅什は不遇だった。祖国は戦争で蹂躙され、彼はとらわれの身となった。
もとより彼は、何も悪いことなどしていない。本当に偉い人物というのは、こうした苦しみを経験しているものだ。
鳩摩羅什は、絶体絶命の危機にも屈せず、幽閉の地で研鑽を重ねた。語学力も磨いた。
思えば、私が友情を結んだ、南アフリカ前大統領のマンデラ氏も、獄中で勉強を重ねておられた。〈牢獄で大学の通信教育を受け、卒業。池田名誉会長の英文エッセーを読んだのも獄中である〉
大変な時だからこそ、勉強ができるものだ。
氏が出獄後、日本を訪れ、わざわざ私に会いに聖教新聞本社まで来てくださったことは忘れられない。
一、鳩摩羅什は、師弟の誓願があるゆえに断じて負けなかった。
「師弟」に勝るものはない。
戸田先生は、日本の広宣流布の基盤を築かれた。軍部政府によって獄死させられた牧口先生の仇を討たれた。
私は、世界広布の基盤を築き、師弟の誓いを実現した。戸田先生の偉大さを全世界に宣揚した。権力の魔性と戦った戸田先生の仇を討ったのである。
こんどはだれの番か。皆さんの番である。
「それは私だ!」──そう心で決めることだ。
その人が一番、偉いのである。役職とか年齢など関係ない。これが仏法である。
鳩摩羅什は、長い幽閉から解放されると、諸経の翻訳を開始した。そして、師子奮迅の力で法華経の漢訳を成し遂げ、不滅の「妙法蓮華経」を完成させた。この優れた漢訳によって、中国や日本、そして世界の人々が、法華経の真の偉大さを知ることができるようになったのである。
鳩摩羅什は勝利した。いわば、壮年部の年代の総仕上げの大闘争であった。
いかなる試練が打ち続こうと、壮年部は「巌窟王」となって、師弟の誓いを果たしていってほしい。私は鳩摩羅什の闘争を通して、そう訴えたいのである(大拍手)。

●完璧な学会を
一、昭和54年(1979年)4月、私は会長の辞任を余儀なくされた。狂った反逆者と邪宗門が結託して、何の罪もない私を追い落とそうとしたのである。
いわば、学会は絶頂期であり、いよいよこれからが総仕上げという、大切な時であった。
卑劣な仕打ちにも、私は会員のために耐えようと決めた。
私を陥れ、私利私欲のために学会を利用しようとした人間たちが、今、どうなっているか。皆、哀れな末路をたどっている。仏法は本当に厳しい。
イギリスの大詩人ミルトンは綴った。
「腹黒い邪心や汚れた邪念を隠しもつ者は、真昼の白日のもとでも、夜陰につつまれて歩く。自分が自分の牢獄になっている」(宮西光雄訳「コウマス」、『ミルトン英詩全訳集 上巻』金星堂)
その道りだ。
邪悪な人間は、暗い心の牢獄の中にいる。そして、結局は自らを破滅させていくのだ。
会長辞任の日の夜、家に帰ると、妻は、いつものように微笑みながら言った。
“本当にご苦労さまでした。自由が来ましたね””これでまた、大勢の会員の方に会えますね。海外の同志が待っていますよ”──そう語ってくれたのである。
そして5月3日、実質的に会長辞任の総会となった八王子での本部総会の後、私は学会本部へは戻らずに、神奈川へと向かった。
なぜか。神奈川には、世界につながる海がある。私は、世界を舞台に、もう1度、新たな闘争を開始しようと決意していたのである。
ともあれ、大事なのは青年だ。
私は、長生きをして、本当に青年部を育て切って、完璧な学会を築きたい。それを見届けたい。そう決意している。
頼むよ!(大拍手)

●真の勝利とは勝ち続けること
一、きょう3月5日は、中国の周恩来総理の110周年の誕生日である。
周総理は叫んだ。
「一代また一代と勝利してゆかなければならないのであり、あとの世代は、前の世代よりもっとりっばでなければなりません」(新井宝雄著『周恩来の実践・指導力の秘密』潮出版社)
どの世界も、どの団体や組織も、勝利の方程式は同じである。
学会もまた、牧口先年の時代、戸田先生の時代、私の時代、そして皆さんの時代と、一代一代、勝利していかなければならない。
真の勝利とは、勝ち続けていくことである。長く、勝ち栄えていくことである。
そのためには、青年を自分以上に育てる以外にない。
これが周総理の信念であったし、戸田先生も、私も、まったく同じ心で、青年を育てることに全魂を注いできた。
行動を見よ!
一、もしも、青年を下に見たり、あごで使うような幹部がいれば、絶対た許してはいけない。
若き諸君は、たとえ相手がどんな役職や立場であのろうと、その行為が間違っていれば、「何をやっているんだ!」「先生の指導と違うではないか!」と、はっきりと言っていくべきである。
私たちは「言葉」で戦うのである。明快に言い切っていくことが、現実を変えていく力なのである。
周総理は、こうも指導している。
「真理を語る勇気を持ち、しかも見事に語らなければならない」(『周恩来総理の思い出』外文出版社)と。
真実を語る勇気──これを持った指導者になってもらいたい。

●増上慢という魔
一、これまでも、同志に偉くしてもらいながら、立場が上になると、いい気になって、学会を利用するだけ利用し、最後は裏切っていった者がいた。
私たちが知っておかなければいけないのは、幹部になればなるほど、増上慢という「魔」にやられて、「信心」を見失う危険が大きいということだ。だからこそ、「下」から「上」へ言っていくのである。
全員が「会長」の自覚に立って、大切な学会を護っていただきたい。
そして、皆が力を合わせて、本当に仲の良い、何でも自由に言い合える学会をつくっていきたい。皆で朗らかに励まし合って、もっともっと立派な学会にしていきたい。
これからも、私は、命ある限り、広宣流布に尽くしていく。
全国の会館も、一段と整備していく予定である。世界にも、たくさんつくりたい。
私は第3代として立ち上がって以来、自身のことなど、何一つ考えていない。
すべては、会員の皆様のために生きてきた。
未来を生きる青年の皆様のために生きてきた。
そう誇りをもって言い切ることができる。
それが、偉大なる師に広宣流布の一切を託された、第3代の変わらぬ決心であることを、後世のために申し上げておきたい(大拍手)。

●豊かな心で!
一、朗らかに戦い、朗らかに勝とう!
私と一緒に戦おう!〈「ハイ」と力強い返事が〉
どんなに苦しくても、どんなに楽しくても、環境で、心の大きさは変わらない。心は、いくらでも広げていける。心は、どちらの方向にも行ける。
うんとお金持ちになり、行きたいところへ行き、大きな家に住んだとしても、悪事を働いて、苦の報いにあえぐ不幸な人生もあるだろう。
大事なのは一念だ。心で決まる。
心がどれだけ「裕福」であるか。その心を豊かにしていく根幹が題目である。
「心こそ大切なれ」(御書1192ページ)──これが大聖人の一つの結論であられた。
永遠に「心こそ大切」で進もう!
全員が幸せになるのだ。全員が仏の生命をもっている。生命に上下などあるはずがない。
どうか朗らかに! 幸せに! 勝者に!
粘り強い“生命の帝王”になって、すべて、最後は「勝った!」と言える人生を、ともどもに送りましょう!(大拍手)

■ 一、海外の皆様、遠くから、お疲れのところ、本当にありがとうございます。
何か希望などがあれば、何でも幹部に言ってください。充実した研修会となり、皆さんが喜んで帰国されるよう、心からお祈りします。
お帰りになったら、同志の皆様によろしくお伝えください。
〈名誉会長は、海外をはじめ全同志のためにと、“大桶公”の曲などをピアノで奏でた〉
海外の皆さん、お元気で! 日本の全学会員を代表し、心から感謝と御礼を申し上げます。
いつまでもお達者で!
いつまでもお幸せに!
どうか、ご家族を大切に!
ご主人は奥様を大切に。奥様はご主人を大切に。そして、お子様やご両親も大切に。皆さんに、くれぐれもよろしくお伝えください。
私は毎日、皆様のために、真剣に題目を送っています。
長時間、ありがとう!(大拍手) (2008・3・5)

※編集部として、名誉会長の了承のもと、時間の都合で省略された内容を加えて掲載しました。