投稿者:無冠 投稿日:2016年 8月28日(日)00時27分16秒   通報

全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2007-12-6 【新時代 第13回 本部幹部会】

■ 一、忙しい年の瀬だが、きょうは、ゆったりして、楽な気分で聞いていただきたい。懇談的に進めよう。
 一年間、本当にご苦労さま! ありがとう!(大拍手)
 また、遠くからお越しの海外の方々、本当にようこそ!(大拍手)
 お元気な姿を拝見でき、うれしいです。ありがとう! ご苦労さまです!

●勝利の”秘伝”
 一、リーダーの皆さん、とくに、大きな責任を担い立つ人は、これまで以上に、同志を心から大切にしていくことだ。
 皆を上から見下すような傲慢は、断じてあってはならない。
 友と出会ったら、さわやかにあいさつをする。感謝の気持ちを表す際には、丁重にお辞儀をする。会合の後には、心を込めて見送る──。
 そうした誠実な振る舞いが、相手を思う深き祈りが、心に橋をかける。強き連帯を広げていくのだ。
 法のため、人のために戦う同志ほど、偉大な人はいない。
 一番、戦ってくださっている人を、一番、大切にする。そこに、何十倍もの力が出る。これが勝利をつかむ、戸田先生の”秘伝”であった。
 同志のために──この一点に徹した人は、皆、大きく成長していった。
 反対に、こうした労苦を避けた人間は、最後は、敗北の人生となっていった。
 大いなる使命に生きゆくリーダーの皆さんは、どうか、「あの人は、品格があるな。素晴らしいな。王者の風格だな」と慕われるような人になっていただきたい。

●人に尽くせ! そこに真実の幸福が
 さらにヒルティ(スイスの思想家)は、「もし財産が人を傲慢や怠惰や無為や欲望や吝嗇(けち=編集部注)にひき入れる場合には、不幸そのものとさえなる」(前田護郎・杉山好訳「幸福論3」、『ヒルティ著作集第3巻』所収、白水社)と語っている。※「幸福論3」の数字はローマ数字
 よくよく銘記しておきたい言葉である。
 またヒルティは言う。
 「高慢はつねに相当量の愚かさと結びついている」(斉藤栄治訳「幸福論2」、同第2巻所収)と。
 御書にも、「智無きは増上慢を起し」(226ページ)との文がある。※「幸福論2」の数字はローマ数字
 大思想家の言葉は、仏法哲理の正しさを見事に証明している。
 ともあれ、牧口先生、戸田先生の時代も、また現在までも、大悪人や裏切り者らが、自分の名誉と金儲けのために、嫉妬と邪悪な謀略をもって、信心の和合僧を乱し、陰で悪事を働いてきたことは、皆さんもご存じの通りだ。
 こうした者の本性は、皆、増上慢であった。
 断じて、増上慢になってはならない。増上慢に従ってもならない。
 増上慢は、仏道修行の敵である。自らの成長を止め、前進を止めるだけでなく、同志の団結をも破壊する。絶対に許してはならない。
 増上慢の輩など、正義の言論で叩き切っていけ!──こう戸田先生は厳しく言われたのである。

■ 一、ゲーテは書き残している。
 「目標に近づけぽ近づくほど、困難は増大する」(岩崎英二郎・関楠生訳「箴言と省察」、『ゲーテ全集13』所収、潮出版社)
 よりよき社会を築きゆく、我らの戦いも、同じだ。ゲーテは、よくわかっている(笑い)。
 目標を勝ち取ることが、どれほど大変か。責任ある立場の人間は、だれよりも皆の勝利と幸福を祈り抜いていくのだ。
 同志の労苦を、さも当然のように思ったら、とんでもない。心の底から感謝すべきである。
 広宣流布を進める人ほど尊貴なものはない。日蓮大聖人が、また日興上人も、さらに牧口先生、戸田先生も讃嘆されることは絶対に間違いない。

●新たな大行進を
 一、ウズベキスタンの大詩人ナワイーは綴った。
 「太陽のように、国中を照らす人であれ!
 公明正大においては、永遠の春のごとくあれ!
 悪人に対しては、稲妻のごとくあれ!」
 これでいこう!
 我らは、悪い人間とは断じて戦うのだ。
 なかでも、学会を内部から破壊しようとする「破和合僧」の人間を許してはならない。
こうした悪人を放置しておいたら、大変なことになる。
 どんな幹部だろうが、社会的地位があろうが、悪い人間は許さない。
 学会の大恩を受けながら、同志を裏切り、学会員をいじめる恩知らずとは断固、言論で戦う。
 将来のために、きょうは、このことを改めて確認し合いたい。

●信心で戦い勝て
 一、戸田先生は、力を込めて断言された。
 「希望も絶望も、他人からもたらされるものではない。境遇でもない。ただ自分からくるのだ。ゆえに自分自身に生ききれ!」
 何があろうと、負けてはいけない。だから、題目をあげるのだ。
 信心で戦い、勝って、一生を飾る。そうすれば、わが生命は三世永遠に輝きわたる。
 敗残者の生命は、哀れであり、わびしい。
 広宣流布に戦う人の功徳が、いかに大きいか。
 先生は言われた。
 「その人の日常は御本仏に感応して偉大な生命力を涌出して、いかなる困難にも打ち勝ち、その顔は生き生きとし、体は元気に満ちていく」
 これが広布へ戦う題目の功徳であり、皆さん方の実相である。必ずこうなっていくのだと先生は教えてくださった。

●皆に尽くし抜け
 一、戸田先生の大事な指導を胸に刻みたい。
 「幹部は、みずからを、会員や部下の小使だと思え!」
 先生の遺言である。
 私も、こうして壇上にいるけれども、この心で人生を生きている。
 責任ある幹部になるはど肝に銘じるべきだ。
 戸田先生は、こうも言われた。
 「自分の世界を不満に思う者は偉くなれない。また、人の悪口を言い、自分の失敗を弁解する人間も偉くなれない」
 その通りだ。
 ともあれ、先生の指導は、すべて残してきた。夜中までかかって、記録してきた。わが人生の師であるからだ。

■ 一、法華経の化城喩品に、「在在諸仏土 常与師倶生」という有名な一節がある。
 これは、「あらゆる仏の国土に、常に師とともに生まれる」──師と弟子が、常に一緒に生まれ、広布のために戦い抜くという意味である。
 戸田先生は、獄死された牧口先生の3回忌で言われた。
 「あなた(牧口先生)の慈悲の広大無辺は、わたくしを牢獄まで連れていってくださいました。
 そのおかげで、『在在諸仏土・常与師倶生』と、妙法蓮華経の一句を身をもって読み、その功徳で、地涌の菩薩の本事を知り、法華経の意味をかすかながらも身読することができました。
 なんたるしあわせでございましょうか」
 私も、この法華経の一節を胸に刻んでいる。師に仕え、師を守り、師の大願をすべて実現してきた。
 そして今も、「常に師と共に」の心で、戸田先生と不二で戦っている。
 法華経の極意は、師弟不二にある。正しき師弟の継承によって、正しき法が伝わり、弘まってきた。
 師弟の宿縁は、三世永遠である。永遠の師弟の共戦によってこそ、広宣流布の大道は永遠に続くのである。

 一、学会は2010年に創立80周年を迎える。仏法では、「八」とは「開く義」と説かれる。
 日蓮大聖人は、8歳で成仏した竜女の姿を通して、「八とは色心を妙法と開くなり」(御書745ページ)等と仰せになられた。
 戸田先生は、青年部に対して「八方に戦いの火ぶたを切れ!」「新しい勝利の道を開き、つくれ!」と師子吼された。
 広布拡大の好機は、あらゆるところにある。
 創立80周年を目指し、いいお正月を迎えて、来年もまた若々しく、自分自身の偉大な境涯を開くため、家族のために、子孫のために、そして学会のために勝っていこう!〈参加者から「ハイ!」と元気な声が〉
 同じ生きるなら、高い次元に立って、最高に価値ある目的のために、頑張っていきたい。
 1年間、ありがとう。海外から集われた皆さんに、心から感謝申し上げます。
 ここで皆でお題目を唱えたい。海外の方々の無事故の帰国と、ご多幸を祈念して。〈名誉会長を導師に全員で唱題する〉
 本当にご苦労さま。ありがとう。来年もよろしく! サンキュー・ソー・マッチ!(大拍手)