投稿者:無冠 投稿日:2016年 8月27日(土)12時23分7秒   通報

全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2007-12-11 【各部代表協議会】

■ 一、お会いできてうれしい。ありがとう!(大拍手)
 本年、創価学会は大勝利で進むことができた。
 「1年間、本当にご苦労さま!」と全同志の健闘を讃えたい。そして、明年も勝利するために、きょうは有意義な集いとしてまいりたい。

■正しき事を為せ
 一、大文豪ゲーテは歌った。
 「人間は高貴であれ 進んで人を助け善であれ!」
 「ひとり人間のみが 不可能を可能にするのだ」
 「倦まず為せ 益あること 正しきことを」(山口四郎訳「くさぐさの歌」、『ゲーテ全集1』所収、潮出版社)
 大文豪は、誇り高き人間の歩むべき道を求めてやまなかった。
 その至高の道を、来る日も来る日も、生き生きと「人間の讃歌」「生命の讃歌」を歌いながら前進しているのが、わが創価の誉れの同志である。

■ 広宣流布という、最も偉大なる目的のために「戦い続ける」ことこそ、一生成仏という、人間生命の究極の完成への軌道である。
 そしてまた、広宣流布は、永遠に大難との戦いである。
 広宣流布を阻む「三類の強敵」と戦う。強い力をもった悪人と、断固として戦う。これが地涌の菩薩である。
 仏敵と戦えない。相手の力が強いと怖じ気づく。それは真の仏法者ではない。
 相手がだれであろうと、少しでも学会の師弟をばかにしたり、真面目な学会員を見下す人間は許さない!──学会は、この破邪顕正の大精神で進むのだ。

●師弟を守れ
 一、釈尊の時代、三逆罪を犯した提婆達多は、釈迦族の出身で、釈尊のいとこであったとも言われる。
 日蓮大聖人、日興上人の時代には、五老僧をはじめ、教団の中枢から仏法を破壊する者が出た。
 遠くではなく、最も身近な存在の中から、広布を破壊する大悪が現れる。
 学会の歴史においても、残念ながら、同志の模範となるべき幹部の中から、増上慢となり、転落していく人間が出た。
 そうした人間を厳しく糾弾しなければ、清浄な広宣流布の世界は守れない。和合を築けない。師弟という一点に、寸分たりとも狂いがあってはならない。
 「増上慢の人間は許すな!」
 これが戸田先生の遺言であられた。
 仏法の因果の理法は厳しい。
 師弟の世界を壊す増上慢を放置するならば、結局、自分自身の命も、増上慢の方向へ、師弟からはずれた方向へと流されていってしまう。
 だから、私は厳しく言うのである。

■ 私たち夫婦は、戸田先生の教えのままの生き方を貫いてきた。
 戸田先生を、世界中から賞讃と顕彰を受ける立場にして差し上げるのが、私の夢だった。
 225の名誉学術称号をはじめ、私が世界からいただいた顕彰も、戸田先生の偉大さの証明として、先生に代わってお受けしてきたのである。
 諸君には、この深き深き師弟不二の道を知っていただきたいのだ。
 もし、それを忘れたならば、立場が大きければ大きいほど、その悪も大きくなってしまう。
 「見栄」や「気取り」は必要ない。それは、慈悲とかけ離れた姿である。
 人間、だれが一番、偉いのか。法のため、人のため、一生懸命に折伏をし、友の激励に歩く、その人が偉いのである。
 名声がある。社会的地位がある。それは、信仰とは関係ない。
 無名で、華やかな脚光を浴びることはなくとも、真面目に広宣流布のために働く庶民──。
 学会は、永遠にその人の味方である。

●桜梅桃李で進め
 一、ともあれ、最も身近な、学会のありのままの姿を見ていただく地域友好の活動が、そのまま世界の平和へと連動していくことを、確信していただきたい。
 古代ギリシャの哲学者へラクレイトスの有名な言葉に「相違するものから、最も美しい音律が生まれてくる」(田中美知太郎訳「ヘラクレイトスの言葉」、『世界人生論全集1』所収、筑摩書房)とある。
 千差万別の個性を尊遷し合い、生かし合いながら、団結して、広宣流布へ前進していくのが、我ら創価の人間共和のスクラムである。
 「桜梅桃李の己己の当体を改めずして」(御書784ページ)と仰せの通り、ここにこそ、生命の最極の調和の世界があるのである。

●金銭と人事を疎かにするな
 一、戸田先生は、厳然と言い残しておられた。
 「金銭にいいかげんな人は信用できない」
 「人事と金銭は、絶対に厳正にして、問題を起こしてはならない」
 「金に汚い根性を起こしてはいけない」
 「金にけじめのない人は福運がつかない」
 また、先生は厳しく指導された。
 「団体に金があると、争いが起こる。
 それをものにしようとする空気が流れる。
 学会においても、少しでも、おかしな状況・動きがあったならば、断固、糾明し、追及せよ。これが、私の遺言だ」
 「昔から戦をするのは、経理の担当者がしっかりしていなければ勝つことはできない」
 「【雇われ根性】が最も醜い。広宣流布という、命がけの仕事、闘争をしているという自覚を持て!」
 どこの世界でも、金銭や人事に厳格なところが最後は勝っている。あいまいなところは敗北している。
 団結と合意を大事にして、完壁な前進をしてまいりたい。

●「悪に反対しない者は悪の味方」
 一、結びに、古今の箴言を贈りたい。
 まず、ウズベキスタンの大詩人ナワイーの詩の一節である。
 「敵は容赦なく打ち破り、 弱き人々を厳然と守り抜いていく人であれ。
 迫害をする者には断固として反撃を加えよ。
 民衆が安らぎと平和の中で暮らせるように」
 次に、11世紀の中央アジアを代表する哲学者イブン・シーナーの洞察である。
 「貪欲になるべからず、誇りを持つのだ」「欲望に侵されたものは、簡単に身を滅ぼす」
 「汝よ、青年を導き、年老いた者を重んじるのだ」
 「正義のために苦しみの道を選びし者は、世の喧噪を越え、幸せを知る」
 また、悪逆のナチスと戦ったドイツの作家トーマス・マンは記した。
 「悪に反対しない者、怒りをもって全力で悪に反対しない者、そういう人間は、結局、悪の味方なのだ」
 「何はともあれ、まず勝利することだ」
 来年も堂々と勝利を!──こう申し上げて、記念のスピーチとさせていただく。
 どうか風邪をひかれませんように。ありがとう!(大拍手)