投稿者:無冠 投稿日:2016年 7月18日(月)12時37分37秒   通報

全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。

2007-2-8 【新時代祭4回本部幹部会 新時代第1回全国青年幹部会】

■ 一、新時代第一回の青年部幹部会おめでとう!(大拍手)
青年の時代だ。
私も青年時代、やり切った。
 戸田先生の弟子として、世界的な偉業を成し遂げてきた。
 青年部の君たちも、若いのだから、なんだってできる。
 この「時」を逃して、身勝手に生きたり、臆病になっては、自分が損をするだけだ。  今こそ、永遠性の価値ある青春を、偉大なる広宣流布の歴史を、師子王のごとく堂々と築いていっていただきたい。
 それが創価の青年の生き方である。
 男子部も強くなった。
 女子部も光っている。
 学生部も頼もしい限りだ。
 特に若い、新しい人材が躍り出始めた。私は、うれしい。
「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ(御書231㌻)」と経文には仰せである。
 今、これほど真剣な青年が、希望に燃えて、躍動している世界は、ほかにどこにもない。創価学会しかない。本当に明るくなった。
 ゆえに、経文に照らせば、広宣流布の未来は限りなく明るい。学会には素晴らしい前途が洋々と開けている。(大拍手)

●人間性光る幹部 法に則った組織
 一、後世の為めに申し上げておくが、幹部が威張ったり、堕落して、その為に会員が犠牲になるような組織だけはつくってはいけない。
 どこまでも、人間性あふれる幹部であり、組織であり、普遍の法に則った学会であらねばならない。
 もしも、仏法に違背するような幹部が出ればきっぱりと正しい意見を言いきっていくべきである。その人が本当に学会を守る人である。

■ 一、尊き海外の同志の皆さま方、遠いところ、寒い中、本当にようこそ、お越しくださいました!(大拍手)
 カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、フランス、ブラジルの皆さま、有意義な研修会、まことにご苦労さまです。
 私たちは、法華経の通りに、広宣流布の指導者の皆さま方を、「当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如く」最敬礼をしてお迎え申し上げたい。
 全員で起立して、もう一度、大拍手歓迎しましょう。本当にご苦労さまです!(大拍手)

● 「恩師に捧げる」
このほど、ブラジル政府の教育省から、公式文書が届いた。
 それは――名門・マットグロッソ連邦大学から私への「名誉博士号」の決定通知であった。
 これで名誉学術称号は決定通知を含めると「226」となった。(大拍手)
 一、すべては、恩師・戸田先生に捧げる栄誉である
 ――この一念で私は生きてきた。
 どんな世界でも、師匠の事を忘れず、師匠に何かで応えていく。それが弟子の務めである。師弟とはそういうものである。
 いわんや、「師恩」を最も大切にするのが仏法である。それを知るか知らないか。深く実行するかしないか。それで一切は決まってしまう。断じて増上慢にいなってはいけない。
 そしてまた。福運は全て我が同志に通ずるものであり、お子さんやお孫さん、必ず立派に育ち、海外に雄飛したり、優秀な博士になっていく証なのである。
 さらに、私が代表でお受けする事で、わが同志が、我が弟子が、その国、その地で、未来永劫にっ絶対に護られ、勝ち進んでいける「信頼の道」を開いていることを知っていただきたい。
 ここに師弟一致の深き意義がある。
 ともあれ、全世界の心ある知性も、指導者も、創価学会の「人間主義」の哲学を求め、その「前進・勝利」を喜び始めた。
 時代は大きく変わっているのである。(大拍手)

●人間賛歌を高らかに!
 一、『永遠の都』の主な舞台は、西暦一九〇〇年のローマである。
 若き革命家たちが、民衆が、時の暴政に立ち上がる。宗教の権威や政治の権力と敢然と、敢然と戦う。
 その先頭に立つ一人がロッシィ。
学会でいえば青年部のリーダーである。
 革命児たちは、人間共和の理想を掲げる。
 本来、人間に、上も下もない。皆、平等だ。我らの「人間主義」の心情とも共鳴する。
 『永遠の都』を目指す若人は、絶対の同志愛で、厳冬のごとき幾多の試練を乗り越え、歓喜が躍動する「勝利の春」を勝ち開く。そういう物語である。
 この本を通して戸田先生は、学会の真髄の精神を教えてくださった。
本当に偉大な先生であられた。
 広宣流布とは、平和と文化と教育の「永遠の都」作る大事業である。

●師弟で築け永遠の都を
 一、再びロッシィの信念を紹介したい。男子青年部の諸君の為めに。
 「今後どんな事態が発生しようと、そんなことは少しも意に介さないで、民衆の為めに一身をささげよう。自分と、人の世のために尽くすという仕事のあいだには ―― たとえどんなことであれ割り込んでくる余地はないのだ」
 そしてロッシィはこうも綴っている。
 「我が身に課した使命を貫くにあたって、いつかふりかかってくるやもしれぬ艱難(かんなん)を受け止める覚悟ができていなくてはなりません」
 またある登場人物は語っている。
 「山は動かない。しかし人間は動くようになっている」印象深い言葉である。

●学会ほど素晴らしい集いは、世界にない。
 一、広宣流布は、戦いだ。抽象論でもなければ、遊びでもない。
 その戦いに臨む心構え、覚悟を大聖人はこう仰せである。
 『「釈迦・多宝・十方の仏よ! 来り集まって、我が身に入り、我を助けたまえ!」と祈念しなさい』(御書1451㌻通解)
 「弥三郎殿御返事」で、大聖人が激励しておられる。
 祈りがあれば、すべての仏菩薩が動く。
 我々とともに、何千万、何億万という仏菩薩がいる。
 それは、目に見えないけれども、仏の眼からご覧になれば、厳然と見えているのである。
 毎日、皆さんが唱題する時にも、無数の仏天が、一緒に御本尊に向かっている。
 日々の勤行、唱題とは、そういう儀式であり、「全宇宙が舞台」なのである。

●一番強い「大願」それは広宣流布
 一、さらに御書を拝したい。
 大聖人は、法華経授記品から、「魔および魔民があったとしても、皆、仏法を守護する」という一節を引かれている(同1242㌻ 通解)。
 本当に信心が強ければ、魔物も、魔民も、全部、その人を守る働きとなる。敵であっても、味方に変えることができる。
 これが妙法の力だ。

● 来るべき春に備え力を蓄えよ
 一、戸田先生の哲学に学びたい。
 「冬は沈思の時ではあるが、引っ込み思案に安閑に過ごす時ではない」
―ー 戸田先生は、冬になるとその話をされた。
夏になると夏の話を、海に行くと海の話を、山に行くと山の話をされた。
 いつも、絶妙な、見事な話をされる先生であられた。皆が、先生から聞いたことを忘れてしまっても、私は全部、覚えている。
 「(冬は)きりっとした身のしまるような気候の中に、来るべき春に備えて、営々と活力を蓄える時である。
 雪の下にも生命の芽生えは、たゆみなく春の準備に忙しいのである」
 いい言葉である。戸田先生らしい、詩人の言葉であると思う。
 「青年は」―ーよく先生は話された。
 「青年は、北風に向かって、堂々と進め!」
 「苦難の道に向かって、悠々と走り抜け!」と
 また「青年の強みは燃ゆるが如き熱情にあり」と
 私も情熱を満々と発揮しながら戦ってきた。
 学会のリーダーは、特に最高幹部は、皆の幸福を考え、生命を尽くして、学会の将来の歴史を刻んでいかねばならない。

● わが生命が宝塔
 戸田先生は言われた。
 「誰もが等しく仏子であり、また宝塔であるというのが、日蓮大聖人の精神だ。だからこそ、万人を救い得る真の世界宗教といえるのだ。」
 妙法を唱えゆく、我が胸中の肉体に、御本尊がある。
誰もが、わが生命を、妙法蓮華経の宝塔として輝かせていくことができるのである。
 だからこそ、大聖人の仏法は、万人を救う世界宗教だと云えるのである。
 戸田先生は、厳しかった。そしてやさしかった。
 戦時中、学会は軍部の弾圧を受け、多くの最高幹部が投獄された。牧口先生、戸田先生は、最後まで信念を貫き通された。
 しかし、こうした迫害に恐れをなした幹部は、次々と退転してしまったのである。
 先生は言われた。
 「信心で越えられぬ難など、断じてない。全同志が、誰一人として、負けずに信心をまっとうしてもらいたい。」
 これが遺言ともいうべき、先生の指導であった。
 また、先生は「必ずできる! できないと止めてしまえば、何でもダメだよ」とよく話された。
 まず自分が立つのだ。人任せではいけない。
 すぐに「できない」と決めて、あきらめていまう ―― そんな人間なってはならない。「必ずできる!」。この精神で進もう!
(会場から「ハイ」元気なと返事が)

■ 一、戸田先生は言われた。
 「信心は形式ではない。命を打ち込んで、御本尊に祈りぬくのだ。その根本を忘れてはいけない」
 そうでなければ、自分が損をする。
 牧口先生は、訴えておられた。
 ―― 近年ほど、指導者階級が指導力を失った時代はない。後輩に対する権威が失墜することは、皆を善導する力の源泉が枯渇することである。―― 指導者に哲学がない。確固たる目的が無い。だから、皆を導いていくことができないのだ。
 また、戸田先生は言われた。
 「広宣流布の長い旅路には、いろいろな事が起きる。だが結局は心配ないものだ。妙法の偉大な力というものは、何ものも遮ることができないからだ」
 この確信を忘れるな!

●大いなる喜び
 闘いの中に、喜びがある ―― 学会活動にも通じる言葉だ。
 何もしないで、ただ遊んで、ダラダラと過ごしている。それでは心からの喜びはない。ずる賢い、怠惰な、動物的な生き方になってしまう。
 我らは、人のため、法のため、そして社会のために動き、働く。これほど尊い事はない。これが真の人間としての生き方である。
 アメリカの民衆詩人であるホイットマン。
 私は桂冠詩人であり、若き日から、ホイットマンの詩を愛誦してきた。
 ホイットマンは謳う。
 「健康に金はかからぬ、気高くあることにも金はかからぬ。/節制がいちばん、ごまかしは禁物、大食や淫欲も禁物」
 これまで、学会の同志のおかげで社会的に偉くなりながら、堕落し、嘘をつき、ついには裏切っていった人間がいた。
 そうした輩にだまされてはならない。断固として、戦っていかねばならない。

■ 一、最後に世界の英知の言葉を贈りたい。
ドイツの詩人ヘルダーリン。
 「安堵は、私を幸福にせぬ」 「悩みは若者の胸を高める」
 そしてロシアの大文豪ドストエフスキーは青年をこう励ました。。
 「粘り強さを持った人は、かならず、いつかは物になるのです」
 「失敗をしない人間などいるものですか? 第一ずっと波風の立たない人生などに何の値打ちがあるでしょう。 もっと勇気を出して自覚を高めること ―― これがあなたに必要なことです」
 勇気 ―― これが人間として、青年にとって。最も大切なのだと申し上げ、スピーチを終わりたい。 長時間ご苦労様!
とくに海外の皆さま、ありがとう。皆どうか風邪を引かれませんように。
またお会いしましょう(大拍手)