投稿者:信濃町の人びと 投稿日:2016年 2月19日(金)09時14分50秒   通報

ともあれ、仏法はどこまでも「人間」が原点であり、「人間」が中心であり、「人間」が目的である。本来、そこには、異端狩り、人間狩りはない。

著名な仏教学者は、「仏教は本来、権威主義の宗教ではなかった」「歴史的にも、現実的にも、いまだかつて宗教的権威主義を確立したことがなかった」(『増谷文雄著作集』7、角川書店)と述べておられる。

まったく、そのとおりと思う。また、そうでなければならない。意見の違いは、どこまでも平等にして理性的な「対話」によって対処してきたのが、仏教の伝統精神である。「問答無用」は仏法破壊なのである。

池田大作全集76巻
海外派遣メンバー研修会 (1991年1月16日)