2015年11月25日 投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2015年11月25日(水)14時24分34秒 通報 大聖人は法華経法師品の「諸々の法はみな実相と相違しない(通解)」(一四六六頁)、 また、天台大師の「すべての世間の政治・経済は、みな実相と相違しない(通解)」(同頁) を引用して、社会を離れて仏法はないことを教えました。 そして、中国の「殷の紂王」が民衆を苦しめていた時に「太公望」が世に出て 殷の紂王の頸を切って民衆の嘆きを止めた故事を引かれて、 これらは仏法以前であるけれども教主釈尊の御使いとして民衆を助けたのだと述べています。 つまり、仏法の慈悲と智慧の力で社会に貢献し、社会を正しく導いてこそ真の「智者」なのです。 大聖人は最後に 「大悪は大善の来る前兆である。一閻浮提が打ち乱れるならば 『閻浮提のなかに広く流布せしめる』というのは、よもや疑いはない」(一四六七頁)と結びました。 御書を注意深く見ていくと、大聖人は三災七難が起こる原因を二つの角度からとらえています。 一つは、一国が謗法を犯していることによって生じた結果であるとされ、 もう一つは、邪法が廃れ正法が興隆する前兆であるとされています。 たとえば、法華取要抄の 「是くの如く国土乱れて後に、上行等の聖人出現し本門の三つの法門之を建立し 一四天・四海一同に妙法蓮華経の広宣流布疑い無からん者か」(三三八頁)、 大悪大善御書の 「大事には小瑞なし、大悪をこれば大善きたる。 すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし。 各各なにをかなげかせ給うべき。迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし。 舎利弗にあらねども、立つてをどりぬべし」(一三〇〇頁)などです。 すべての事象は原因があって結果があります。 しかし、その事象をどう捉え、どう対処するかによって未来は変わってきます。 また、その未来を良い方に開拓していくのが人間の英知ともいえます。 最悪の事象がいかなる原因によって生じたかを知ることは大切ですが、それだけではただ認識したにすぎません。 正確に認識したことをどう未来に活かしていくか――。 大聖人の正義を認めなかった社会は、民衆を苦しめる謗法を容認した社会です。 民衆を置き去りにした社会や宗教が正しく発展することはないでしょう。 それと同じように、もしも学会幹部が池田先生と会員の絆を引き裂き、 会員を置き去りにする組織運営をするようになれば、学会の発展は困難であり滅亡していくと思います。 しかし、大聖人は最も深い闇夜こそ、人々が目覚める前相であり転換するチャンスであると捉えました。 このお手紙を読んだ当時の人々は、 「決して悲観する必要はない。大悪は広宣流布という大善が到来する兆候にほかならない」という 大聖人の大確信に包まれて、深い安心と勇気を漲らせて戦っていったのではないでしょうか。 以上、簡単ではありますが終わります。 Tweet