投稿者:大仏のグリグリのとこ 投稿日:2014年12月27日(土)08時55分47秒  

本文です。
「或は、阿練若に納衣にして、空閑に在つて、
自ら真の道を行ずと謂つて人間を軽賎する者有らん。
利養に貪著するが故に、白衣の与に法を説いて、
世に恭敬せらるることを為ること六通の羅漢の如くならん。
是の人悪心を懐き、常に世俗の事を念い名を阿練若に仮て好んで我等が過を出さん。
常に大衆の中に在つて我等を毀らんと欲するが故に、国王・大臣・婆羅門居士及び、
余の比丘衆に向つて誹謗して我が悪を説いて、是れ邪見の人、外道の論議を説くと謂わん」(二二四頁)

――あるいは、人里離れた所で、粗末な衣を身にまとい、静かな修行の場にあって、
自分では真実の道を行じていると思い、俗世間を軽蔑する者がいるでしょう。
自分の利益に執着して、それを貪るために在家の人々に法を説いて、
世間から厚く敬われるさまは、まるで六種の神通力を得た聖者のようです。

この人は邪悪な心を抱いて、常に世俗のことばかり考え、山林で修行している立場を表に出して、
私たちの過失を上げつらうことに余念がないのです。

常に大衆の中にあって、私たちを非難しようとして、
国王や大臣、高僧や社会の有力者およびその他の僧たちに向かって、
私たちを誹謗し、悪人であると説き、邪義を唱える人であり、
外道の論を説いていると訴えるでしょう――

これが第三の「僣聖」です。
大聖人は、この僣聖増上慢の特徴を詳しく挙げていきました。

それをまとめると、
①人里離れた場所に住み、衣を着て、宗教的権威を装う。
②自分は真の仏道を行じていると言って、人々をバカにする(人間を軽賤する)。
③利欲に執着し、それを貪るために在家に法を説く。
④世間の人々から六種の神通力を具えた聖者のように崇められる。
⑤法華経の行者に「悪心」を抱いて、種々の迫害を起こす。
⑥自分の宗教的権威を用いて法華経の行者を貶(おとし)める。
⑦権力者や社会的有力者などに讒言する。
⑧「法華経の行者は邪見の人であり、外道の教えを説く」と非難する。

このようになります。