こんばんは。   投稿者:ダメよ~ダメダメ   投稿日:2015年 6月28日(日)18時54分18秒     通報
最初に一言。宿坊さんが管理しているこの「宿坊の掲示板」及び主だった投稿者に対してのご意見が様々あるようですが、基本的に自由だと思います。ルールが遵守されていれば基本自由。何を投稿してもOKかと。意見するのも自由。愚行だろうが愚考だろうが何だろうが自由。良いんですそれで。今に始まった訳ではないのですから。

話しは変わり、昨日行われた参考人質疑での憲法学者の小林節慶応大学名誉教授のお話ですが、

昨日の平和安全特別委員会での参考人質疑は、NHKでは報道されず、衆議院ネット放送でしか全

てを見聞きすることが出来なかったのでネットで録画を拝見しました。

小林節先生の話はわかりやすく、道理に適っている至極まともな発言だと思います。

特にこの部分は素晴らしいですね。さすが小林先生。スカッとしますね。

「首相の口癖が過去1年間、聞き飽きるほど聴かされましたが

『丁寧に説明する!』

その言葉だけはクリアに入ってきますが、そのあと、一度も丁寧に説明された記憶はありませ

ん。一生懸命聞いておりますけれど、丁寧に説明された記憶はありません。

なんか紋切り型の決まりきったお返事か、後は『レッテル貼り!』と、逆切ればかりでありま

す。」

開会日 : 2015年6月22日 (月)
会議名 : 平和安全特別委員会 (3時間03分)

案件:
我が国及び国際社会の平和及び安全の確保に資するための自衛隊法等の一部を改正する法律案(189国会閣72)
国際平和共同対処事態に際して我が国が実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活動等に関する法律案(189国会閣73)

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php…
小林節(参考人 慶應義塾大学名誉教授 弁護士)冒頭部分 ご参考まで。

「まず結論を明確に申し上げておきます。
この戦争法案は憲法に違反し、政策としても愚かであり、廃案にすべきであると考えます。

一、長い議論を見ておりましたが、海外派兵を合憲とする政府側の根拠がようやく大体見えてきた気がいたします。
これは国際法上、独立主権国家として自衛権をもっている。
それは、個別と集団が含まれている。

で、それをどう行使するかの国内法上の制約として憲法は、
砂川判決でもあるように、自国を守るために必要最小限の事はできるとしている。

そうすると、必要最小限の判断が国際情勢によるということで、
詰まるところ、これは程度問題、政府がどう判断するか。で、出来るんだという、或る意味事実上無限定の判断基準になってきているような気がします。

程度、量の問題だけに矮小化されてしまっているような気がします。

ただ、憲法には
9条2項がございまして、76条2項もございまして、

我が国は、敗戦からの反省と
それから、
仮にも押しつけられたで なんであれ、世界の意向がありまして軍隊の保持と交戦権の行使が明文で禁じられています。

そして、76条2項で軍法会議も持てない。

ですから、自衛隊発足時、警察予備隊という正確な名前は「第二警察」で
通常の警察の実力を超える危険が来たときに押し返す。
第二警察としてつくられています。

ですから、未だに法体制は警察法の体制で警察比例の原則という 諸国の軍隊ではありえない縛りがかかっております。
でありますから、警察を外(海外)に出して使おうにも、これは軍隊ではありませんから
反対側から観れば、それは海賊や山賊になってしまいますし、

仮に免責したとしても働きにくい状態にあるわけでございます。

私は、だからと言って
憲法守って国滅んでいいとは全く思っておりません。

この委員会でありましたが、かつて、長島昭久代議士が質問しておりましたが
そんなに急ぐ急ぐと仰るなら、憲法改正ないし憲法破壊と言うよりは
むしろ簡単な領域警備法、これは単なる法律でありますが、これをお作りになって
海上保安庁と自衛隊の出動のタイムギャップをなくす。

これは、もちろん運用でも可能なはずですけれども。

それから、武器の使用基準がよく問題になりますが、これは大臣訓令 (通達の為でありますが)で決まっている以上
政権を持っている方たちが心配であるなら、それを変えればいいわけでありまして

なにも その憲法に触れるような事をする理由はないと私は思っております。

我が国伝統の専守防衛、ODAとか、国連の財政支援とかPKO、これは警察支援でありますし、
それから、災害派遣、これは消防支援でありますが、
こういう事を積み重ねていくことがですね。

戦場跡だったところに行った場合、日本の自衛隊は引き金を弾かないといった信用で、危険を招かないという実績がありますから。

今度それを取り払ってしまうと、引き金を弾く軍隊としての扱いを受けます。

でありますから、我々の専守防衛の伝統プラス その他の国際支援を重ねていくことこそが、
緊急に大変であるならば、我が国をより安全にするしほうであると私は考えます。

で、今回提案されておりますように、海外派兵を認めて集団的自衛権の一部行使と、それと他国軍と後方支援という名の 後方からの戦争参加を認めますと
その結果、味方の敵が自動的に敵になりますから
一部イスラムグループの我々は敵になる訳であります。

そうすると、
NYや ワシントンDC、London、Paris、マドリードで(全部キリスト教国ですけれども)起きたテロと同じような事が、この東京で起きることは極めて自然なことであります。
大変大きなリスクを背負うことになってしまいます。

それから、ご存知の通りアメリカはいま、1年に1~2回公務員の給与が遅配したりしている訳でありますが。

何のことはないアメリカは第二次大戦後には、世界最大の富を積んだ国が結局、
戦争経済垂れ流しで、今 戦争戦費破産状態ではあります。

それで私もアメリカの責任ある方から直接何度も訊かれたことがありますけれども、
『日本が世界の警察を手伝ってくれると助かる』と、
そりゃ向こうの事情はそうだと思います。

で、我々もアメリカに続いて戦費破産の二の舞いを被ることになります。

従って、最初に『愚かな政策』と申し上げた訳であります。

単なる憲法論議で、駄目だからダメ!と申し上げているつもりはありません。

で、首相の口癖が過去1年間、聞き飽きるほど聴かされましたが

『丁寧に説明する!』

その言葉だけはクリアに入ってきますが、
そのあと、一度も丁寧に説明された記憶はありません。
一生懸命聞いておりますけれど、丁寧に説明された記憶はありません。

なんか紋切り型の決まりきったお返事か、後は『レッテル貼り!』と、逆切ればかりであります。

で、どうしてそうなるか考えました。
やはりこの法案自体 私には無理があるから、
説明する当局もご苦労なさってるんだなぁと思いました。

だからこそ、
いくら時間を重ねて同じことを仰っても
主権者国民が理解できた。
今このまま先へ進んでいいという世論調査の結果は、立場の違いのあるメディア全てで同じ結果が出ております(理解できないが国民の大半と)

それから、最近首相が
『国際情勢に目をつむって、従来の憲法解釈に固執するのは政治家としての責任放棄だ。』と述べたことが報道によって知らされました。

もちろんそれは、合憲で妥当な政策があるのに放っておけば
それは無責任です。

だけど、
それを(主権者国民に)見えない聞こえないようにして、
野党はそれを指摘していますけれども
闇雲に憲法を踏み越えて違憲な、
そして、計算の合わない海外派兵に突き進む姿勢。

それは首相がよく口ずさむ国際社会で法治主義とか、法の支配に反した人治主義、これは中世の話でありますけど
或いは、独裁政治。

英語にすると
アベノテラニーになる訳でありますが、
アベノテラニーに向かう宣言に等しいと思います。

短いですが終わります。」