投稿者:信濃町の人びと   投稿日:2015年 5月13日(水)22時08分3秒     通報
池田大作全集80巻より
全国青年部幹部会、新宿・港合同総会
(1992年1月15日)⑤

さらに戸田先生は、薬王品の
「 命終(みょうじゅう)の後に、 復(また) 日月浄明徳仏
(にちがつじょうみょうとくぶつ)の国の中に生じて、浄徳王の家に 於(お)いて、 結跏趺坐(けっかふざ)して 忽然(こつねん)に 化生(けしょう )」
との経文を引かれて、こう書かれている。

「 凡下(ぼんげ)の身、ただ大聖人のおことばを信じて、この鏡(法華経の鏡)に照らしてみるならば、先生は法華経流布の国のなかの、もっとも徳清らかな王家に、王子として 再誕せらるべきこと、 堅く信じられるべきで、先生の死後の幸福は、 吾に何千、何万倍のことか、ただただ、おしあわせをことほぐばかりである」

三世の生命観の上から、牧口先生の未来を論じられている。王子とは、広く現代的に言えば、あらゆる分野での大指導者、大長者の意義にも通じるかもしれない。

広宣流布に身命を捧げきった人の来世の大境涯、大福徳は、絶対に約束されている。原理は諸君も同様である。ゆえに私も、難があればあるほど喜ぶ。未来の大果報を確信しきっている。

そして、この一文を戸田先生は、次のように結ばれている。

「先生の法難におどろいて先生を悪口した坊主どもよ、法を捨て、先生を捨てたるいくじなしどもよ。 懺悔 滅罪 せんと欲すれば、われらが会(学会)にきたって先生の 遺風 をあおぎ、仏のみ教えに 随順すべきであるぞ」

「坊主どもよ」
──先生の口の悪さといったら、私はとてもかなわない。悪侶に対しては、いつも「坊主」「坊主根性」と厳しく叱られていた。

先生の怒りは激しかった。獄死した恩師・牧口先生は、日蓮正宗の悪侶に切られ、いじめ抜かれたのである。懺悔し、罪を滅する気があるならば、学会に来るべきである。

学会には大聖人の御精神が脈々と流れているのだ。「仏のみ教え」に随順するつもりがあれば、学会で学ぶべきである
──戸田先生の大確信であった。

宗教は格好ではない。「人間」として、どうかである。どんなにいばってみても、どんなに権威をもっても、人道を踏みはずした「人間のクズ」では、どうしようもない。

学会は牧口先生、戸田先生以来、大聖人直結であり、真の「人間の道」を行く。

「仏法の長者」「創価の王者」「広宣流布の賢者」──諸君も、この栄光の道を威風堂々と進んでいただきたい。

私どもが見ているのは、世界であり、宇宙である。万年先であり、永遠である。
改めてお話しする機会があるかと思うが、御書には全世界を意味する「一閻浮提」「閻浮」「閻浮提」等の言葉が、何と二百カ所以上も用いられている。

この事実が示すように、本来、大聖人の仏法は、「世界の宗教」であり、「全人類の大法」なのである。一民族や、いわんや一独裁者、一僧侶のためにあるのでは絶対にない。
広布の旅人よ! 君の琴を奏でよ
最後に、インドの大詩人・タゴール(一八六一~一九四一年)の詩を、ともに味わいたい。

彼は、うたった。
おお旅びとよ
前進する 旋律せんりつ をうたい出せ
そして君の 琴こと をかなでよ。
広い海は岸を持たない──

この喜びのおとづれが君の心を歓喜で踊らせるがいい。
道を進む一歩一歩が涙と笑いとの花々を
咲き出させるがいい。
束縛そくばく されない君のために
春の自由な南かぜが吹く

「前進する旋律」──″リズムで生活を、リズムで人生を″である。広布の戦いもまたリズムと勢いが大切となる。その根本は唱題であり、また、「長の大確信」である。

「君の琴をかなでよ」「君の心を歓喜で踊らせるがいい」──奏でるのは自分自身である。踊るのは自分自身である。どう、幸せを感じていくかは、自分自身による。

「涙と笑いとの花々」──涙もある。笑いもある。その花々が集まって、人生の道を飾る。妙法に生きる人の人生は「煩悩即菩提」で、波乱があればあるほど美しく咲く。

この詩が書かれた時(一九一六年ごろ)、時代は戦乱(第一次世界大戦)に 翻弄ほんろう され、独立前の祖国の民衆は抑圧に泣いていた。

だがタゴールは、希望を失わなかった。
苦しみの冬は、必ず去る。幸福の春は、必ず訪れる。疑うな。信じるのだ!一歩また一歩と、我が道を進もう!──と。
この一年、創価万年の勝利へ
私どもが信じて進むこの道──広宣流布の道は、万年の未来へと続く。これからである。始まったばかりである。七百年やそこらは、大聖人の御遺命の道からみれば、つかのまにすぎない。
創立一万年を、私は見ている。大いなる指標である。あと九千九百年以上もある。

一万年後の学会は、世界広布は、どうなっているだろうか。世界中に絢爛たる「三色旗」。あの国にも、この国にも、あの友の家にも、あそこの大統領のところにも、鮮やかに翻る栄光のカラー(色)──そんな景色かもしれない。

「万」とは「 満みつる 」を意味する。万年といっても、″満つるがごとき″自身の境涯を勝ち取っていくなかに、洋々たる未来が開かれていく。

未来は無限である。小さなことに煩わされる必要はない。大洋のごとく広々とした心で、今という時を、賢明に、楽しく生き抜いていただきたい。
常に「希望」をもち、「希望」を生み出しながら、すべてを乗り越えゆくことだ。たゆみなく前進することだ。「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」である。

停滞は敗北である。困難を避けていては、あとに″悔い″を残してしまう。″ああ、大変だな″と思うことも、十年もたてば″夢″に変わる。むしろ、大変な時に頑張るからこそ、福徳も大きい。

胸 躍おど る、創価の万年。その時には、またその時までに、繰り返し一緒に生まれ、一緒に戦いたいと思うがどうだろうか。

どうか″希望のマーチ″″勝利のマーチ″″前進のマーチ″を、大空いっぱいに響かせながら、まず、この一年、自分自身の「黄金の歴史」を刻み、残していただきたい。

若き学会の後継者・青年部、若き「広宣流布の英雄」であり、「哲学の英雄」であり、若く、恐れなき「戦士」である青年部諸君の前進に、「栄光よ、永遠に輝け」と申し上げ、記念のスピーチを終わります。ありがとう。

(このあと、新宿・港区の青年部代表、音楽隊軽音楽部メンバーらによる合唱・演奏。また、芸術部の女性歌手も登場し熱唱)
素晴らしい!全国の衛星中継会場の方々も喜んでくださったと信じたい。満点です!本当にありがとう!

全国の皆さまも、本当に、ご苦労さまです。皆さまの健康と活躍と成功を、一生懸命に祈っております。安心して、伸び伸びと戦ってください。

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■全国青年部幹部会、新宿・港合同総会
(1992年1月15日)①
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■全国青年部幹部会、新宿・港合同総会
(1992年1月15日)②
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■全国青年部幹部会、新宿・港合同総会
(1992年1月15日)③
http://6027.teacup.com/situation/bbs/24584
■全国青年部幹部会、新宿・港合同総会
(1992年1月15日)④
http://6027.teacup.com/situation/bbs/24612

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