投稿者:ロマン   投稿日:2015年 3月 7日(土)13時14分9秒     通報
『若き日の日記』:昭和33年
1月7日
夕刻、本部へゆく。先生に、ちょっと、お目にかかる。お身体の具合、非常にお悪い様子。おいたわしい限りである。
時代は、変わってきた。残念だ、無念だ。しかし、広布実現まで、長い人生である。
先生、見ていてください。成長して、必ず青年部が、あとに続きます。
夜、御僧侶招待……Nで。先生のお姿、全くお元気なし。御僧侶16人。大幹部30名。
先生、お帰りのあとは、まことに淋しい。弟子一同に、一段の奮起を望みたいほどである。

1月8日
夜、会合あり。先生のご様子、心配。お元気との報あり。安堵。

1月17日
朝、注射を。先生と、久しぶりに、じっくりお会いする。本部にて、「“大”久しぶりだね……」と、おっしゃられた。師匠の暖かな眼差し。懐かしい。大愛の師に、感動あり。
青年よ、一切の邪悪の権力に抵抗せよ。

1月18日
午後2時より、輸送会議。最高首脳(理事)たちは、その実態を知らず、現場の青年のやりにくきことを心配する。
先生のおられぬ間の責任は、理事長であり、理事だ。怒りたい思い、激し。
夕刻、先生とお目にかかる。
「やりづらくとも、君たちが、学会を支えてゆくのだ」と、厳しき指導あり。先生の胸中……。

2月11日
朝、9時、先生宅へ伺候(しこう)。お元気のお姿を見、安心する。58歳のお誕生日である。
赤飯に、お汁粉を、先生とご一緒に頂戴する。一生の思い出であり、名誉である。
夕刻、5時30分より、Nにて、先生の全快祝いに出席。大幹部、数十名。
先生は「一高寮歌」「白虎隊」の歌がお好きであられる。お身体のおやつれ方が心配でならなかった。しかし、歌を皆に歌わせ、厳然たる指導に、心嬉し。一同、心新たになったことであろう。よかった。嬉しい。
特に、仏法哲理の「源遠ければ、流れ長し」の御金言を引かれ、「幹部の自覚が根本である。一般会員の責任ではない。幹部の信心、成長で全ての組織の発展が決定されるのだ」との、厳しい指導が胸に残る。