投稿者:解説者  投稿日:2014年12月21日(日)18時33分43秒    通報
【御本尊授与に関する制定】
創価学会は、先般、栃木・淨圓寺の成田宣道住職より申し出のあった同寺所蔵の日寛上人書写の御本尊を、御形木御本尊として、今後、全世界の会員に授与していくことを、総務会・参議会・教学部最高会議・県長会議および責任役員会の決議を経て、ここに制定する。
日蓮大聖人いわく、「相構え相構えて強盛の大信力を致して南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念し給へ、生死一大事の血脈此れより外に全く求むることなかれ、……信心の血脈なくんば法華経を持つとも無益なり」(生死一大事血脈抄)と。
創価学会は三代会長の指導の下、御本仏日蓮大聖人の御遺命のまま、一閻浮提総与の大御本尊に対する強盛な信心と果敢な実践により、今日の世界広布の大潮流をつくり、御本尊の偉大な功力を実証してきた。
これこそ、まさに、閻浮提広宣流布を願われた大聖人の御心に適う信心の姿であり、大聖人の「信心の血脈」が創価学会に脈々と流れ来たっている証左である。
しかるに日顕は、この創価学会を破壊し、信徒を自らの意のままに従属させようと企て、法主の権威・権力を恣に、学会を破門し、御本尊下付を停止するという、宗開両祖に根本から背く不当極まりない措置に及んだ。
そのうえ、自らは禅寺に墓を建立する等の数々の大謗法を犯すとともに、聖職者にあるまじき贅沢と遊蕩に耽り、仏法を自ら破壊したのである。
このような日顕に、もはや「信心の血脈」なきことは明らかであり、大聖人の仏法の本義に照らし、法主の資格も、大御本尊伝持の資格もないことは言うまでもない。
まさしく現代にあって「信心の血脈」を継承しているのは、御本仏日蓮大聖人の仰せのとおり信心を貫き、広布に挺身する創価学会以外にない。
折から、全世界の仏法求道のメンバーより、日顕の御本尊下付停止という広布破壊の暴挙に怒り、御本尊を求める声が澎湃として沸き起こってきた。
このような時にあたり、栃木・淨圓寺の成田宣道住職ならびに日蓮正宗改革同盟・青年僧侶改革同盟より、同寺所蔵の日寛上人書写の御本尊を御形木御本尊として学会員に授与し、存分に拝していただきたいとの、信心の真心あふれる申し出があった。
創価学会は、この申し出を、「信心の血脈」を受け継ぐ和合僧団の資格において受け、会員に授与していくことを、ここに決定するものである。
この度、授与される御本尊は、広宣流布を深く願い、「大聖人直結」「御本尊根本」の正道を貫かれた日寛上人が、享保五年(一七二〇年)に書写され、淨圓寺に授与された御本尊である。
かつて草創期においても、会員は日寛上人の御形木御本尊を拝していた。まさに世界広宣流布が大きく開かれた今この時に、創価学会が日寛上人の御本尊を会員に授与するようになったのは、不思議な縁と言うほかない。
もとより、日蓮大聖人の仏法にあっては、一心に本尊を信じ奉り自行化他にわたって題目を唱える受持信行の人にこそ、本尊の無量の功徳が具わるのである。今後も、この信心をいやまして高め、更に世界広宣流布へ邁進しゆくことを誓い合いたい。
平成五年九月七日