投稿者:河内平野  投稿日:2014年12月11日(木)15時25分19秒    通報
随筆 新・人間革命《抜粋》
「今再びの師弟の陣列」 2003年(平成15年)10月7日(火)

大関西に“常勝”と“団結”の大金字塔
「新しき50年」の扉を大きく開け! 創価と広布の未来を頼む

今もって、私の忘れることの出来ない光景がある。
あの異常な宗門事件の嵐のなか、私が第三代会長を退いて迎えた、昭和五十四年の五月三日のことである。

この日は、新世紀へ希望の出発となるべき本部総会であった。
ところが、私の“会長辞任式”となり、学会らしい勢いも歓喜もなく、重い空気に包まれていた。

総会の終了後、退場した私のもとへ、各方面の幹部が駆け寄って来た。
そして、私の来訪を求めて、口々に声をあげた。

私は、それは新しい執行部に言うべきだと、皆を制止した。落胆した顔が辛かった。

しかし今、名誉会長の私が表立って動けば、
学会を壊滅させようと狂奔する坊主どもが、新たな攻撃材料にすることは明白だ。

私の胸には、苦悩と憤怒が渦巻いていた。

“今こそ弟子が立ち上がる時ではないか! 会員を苦しめる邪悪を倒すために、猛然と戦う時ではないか!”

その時だった。関西の最高幹部が言い放った。
「関西は、断じて勝ちます! 永遠に先生は私たちの師匠です。広宣流布の師匠です」

彼の気迫の声に、私は瞬時に反応した。
「そうだ、その心だ! 会長を辞めようが、いかなる立場になろうが、
私は断固として、創価学会即広宣流布のために戦うよ。

だからこそ、今、真剣に戦っている人は、私と直結の創価の英雄だ。
何があろうが、どうなろうが、師弟はどこまでも師弟だ。
関西だけは、断じて、この一点を忘れてはいけない」