【賢者とは誰か】池田先生指導③
投稿者:河内平野 投稿日:2014年11月13日(木)09時17分7秒

ともあれ、徹して「一人」を守る《慈愛の精神》。
正法を根本に、その精神が脈動しているかぎり、学会は万年にわたって栄えゆくことは間違いない。
何より、御本仏日蓮大聖人が讃嘆され、守ってくださることを確信する。

どう生きるも、一生は一生である。
同じ生きるならば、「歴史」を残す人生でありたい。

動物にはみずから「歴史」はつづれない。
人間だけが「歴史」を創ることができる。

それは、わが命を燃やしながら、不滅の価値を生む戦いといってよい。
「歴史」を残した人が、真に人間として生きた人であり、賢者、勝利者なのである。

さて、大聖人が周の文王を例に引かれ、
先の御抄で言わんとされたのは、当時の鎌倉幕府のことである。

つまり、昔、北条義時・泰時の時代には比較的に善政がしかれ、幕府の礎が完成した。
その余徳で大聖人の時代(長時・時頼・時宗)も何とか安泰のように見えた。

しかし、法華経の行者であられる大聖人を迫害したゆえに、その先代の徳をも壊してしまった。

もはや北条一門は、滅びるほかはないであろう――と。

先代の善政・福徳に守られ、しばらくの間は安定しているように見えても、
法華経に敵対し続けるかぎり、その悪の報いは免れることはできないとの原理である。

事実、幕府は大聖人の仰せどおり、この後(蒙古襲来等の結果)、衰亡の一途をたどっていった。

【第四十回本部幹部会・第十七回全国婦人部幹部会 平成三年四月十日(全集七十六巻)】