投稿者:河内平野  投稿日:2014年11月 1日(土)14時08分9秒

 
池田先生指導です。

現実の社会を離れて仏法はない。
「人間」を離れて仏法はない。

「法」がいくら正しいといっても、その正しさをただ声高に叫ぶだけでは、人々の理解は容易に得られない。
かえって仏法の道から遠ざけてしまう場合さえあろう。

それでは「広宣流布」を御遺命された大聖人のお心に反する。
人はまず、その人の日常の振る舞いに目を向ける。

「生活」がどうか。
「教養」や「誠実さ」の面ではどうか。
その目はまことに厳しい。

「金銭」にだらしなかったり、
「良識」に欠けたり、
行動が「尊大」であっては、
「法」がいかに正しくとも、社会に信用されるはずがない。

大切なのは、「信頼」と「納得」である。
最高の法を持ったからこそ、最高の人格の輝きを発揮できる。
それが仏法である。

私どもは、自分自身の「人間性の輝き」を磨きながら仏法理解の輪を広げてきた。
つまり、社会の人々の「蘭室の友」となるべく努力してきたのである。

揺ぎなき信念、未来への展望、あたたかな思いやり、豊かな知恵、使命への情熱、すべてを包容する広い境涯等々
――信心によって磨かれた人間性こそが、人々の心をうち、心の扉を開いていく。

【沖縄最高会議 平成三年二月八日(全集七十六巻)】