2014年10月14日 投稿者:河内平野 投稿日:2014年10月14日(火)21時14分52秒 第二次世界大戦。 侵略者・独裁者のヒトラーから攻撃が始まる。 大戦の初頭、ナチスはロンドンを大爆撃。 多くの被害が出た。 あるデパートも、入り口の一部などを破壊された。 あくる朝、その入り口のところに大きな看板が立っている。 こう書いてあった。 「本日より、入り口を拡大いたしました」と。 かえって入り口が広がって、皆が入りやすくなりましたよ――というのである。 まさに庶民の力である。 知恵である。 凶暴なナチスに対して、庶民は《やるなら、やってみろ! 私たちは、断じて正義の戦いを勝ってみせる!》という心意気であった。 この看板を見ながら、ロンドンっ子が集って、爆笑するやら、喝采するやら――そういう光景があったという史実がある。 朗らかな民衆にかなうものはない。 どんな権力者も、民衆を抑えつけ、勝利したためしはない。 これが歴史の教訓である。 私どもにも、知らない間にずいぶん《空爆》がある。 全部、不発のようだが。 しかし、そうしたなかで、かえって窮屈な壁がなくなり、《暗闇》は明るくなり、急速に広々と楽しく、「自由」が広がってきた。 何があろうと全部、笑いとばして、プラスに転じていく――これが庶民の力、民衆の力ではないだろうか。 【千葉文化友好祭 平成三年十一月十六日(全集七十九巻)】 Tweet