投稿者:赤胴鈴之助 投稿日:2016年 8月 6日(土)01時45分4秒
しじょうきんごどのごへんじ
ぼんのうそくぼだいごしょ
しっぴつ ぶんえいくねん ごがつふつか。ごじゅういちさい。   p1116
にちれんが、しょなんについて、おとぶらひ、いまに、はじめざるこころざし、ありがたくそうらう、ほけきょうの、ぎょうじゃとして、かかるだいなんに、あひそうらうは、くやしくおもひそうらはず、いかほどしょうをうけ、しにあひそうらうとも、これほどのかほうのしょうじは、そうらはじ、また、さんあく、ししゅにこそ、そうらいつらめ、いまは、しょうじせつだんし、ぶっかをうべきみとなれば、よろこばしくそうらう。
てんだいでんぎょうなどは、しゃくもんの、りのいちねんさんぜんのほうもんを、ひろめたもうすら、なをおんしつのなんに、あひたまいぬ、にほんにしては、でんぎょうより、ぎしん、えんちょう、じかくなど、そうでんして、ひろめ、たもふ、だいじゅうはちだいのざす、じけいだいしなり、みでしあまたあり、そのなかに、だんな、えしん、そうが、ぜんゆなどともうして、よにんまします、ほうもんまた、ふたつにわかれたり、だんなそうじょうは、きょうをつたふ、えしんそうずは、かんをまなぶ、さればきょうとかんとは、にちがつのごとし、きょうはあさく、かんはふかし、さればだんなのほうもんは、ひろくして、あさし、えしんのほうもんは、せばくして、ふかし。
いま、にちれんが、ぐつうするほうもんは、せばきやうなれども、はなはだふかし、そのゆえは、かのてんだい、でんぎょうなどの、しょぐのほうよりは、ひとえ、たちいりたるゆえなり、ほんもん、じゅりょうほんの、さんだいじとは、これなり、なむみょうほうれんげきょうの、しちじばかりを、しゅぎょうすれば、せばきがごとし、されども、さんぜのしょぶつの、しはん、じっぽうさったの、どうし、いっさいしゅじょう、かいじょうぶつどうの、しなんにて、ましますなれば、ふかきなり。
きょうにいわく「しょぶつちえ、じんじんむりょう」うんぬん、このきょうもんに、しょぶつとは、じっぽうさんぜの、いっさいのしょぶつ、しんごんしゅうの、だいにちにょらい、じょうどしゅうのあみだ、ないししょしゅう、しょきょうの、ほとけ、ぼさつ、かこ、みらい、げんざいのそうしょぶつ、げんざいの、しゃかにょらいなどを、しょぶつとときあげて、つぎに、ちえといへり。
この、ちえとは、なにものぞ、しょほうじっそう、じゅうにょかじょうの、ほったいなり、そのほったいとは、またなにものぞ なむみょうほうれんげきょうこれなり、しゃくにいわく「じっそうのじんり、ほんぬのみょうほうれんげきょう」といへり、そのしょほうじっそうというも、しゃかたほうのにぶつとならうなり。 p1117
しょほうをば、たほうにやくし、じっそうをば、しゃかにやくす、これまた、きょうちのにほうなり、たほうはきょうなり、しゃかはちなり、きょうち、にににして、しかも、きょうちふにの、ないしょうなり、これらは、ゆゆしきだいじの、ほうもんなり、ぼんのうそくぼだい、しょうじそくねはんというも、これなり、まさしく、なんにょこうえのとき、なむみょうほうれんげきょうと、となふるところを、ぼんのうそくぼだい、しょうじそくねはんといういなり、しょうじの、とうたい、ふしょうふめつと、さとるよりほかに、しょうじしそくねはんはなきなり。
ふげんぎょうに、いわく「ぼんのうをだんぜずごよくをはなれず、しょこんをきよむることをえて、しょざいをめつじょす」 しかんにいわく「むみょうじんろうは、そくぜぼだい、しょうじは、そくねはんなり」じゅりょうほんにいわく「つねにみずから、このねんを、なす、なにをもってか、しゅじょうをして、むじょうどうにはいり、すみやかに、ぶっしんを、じょうじゅ、することを、えせしめん」と、ほうべんぽんにいわく「せけんのそう、じょうじゅうなり」などは、このこころなるべし、かくのごとく、ほったいというも、まったくよにはあらず ただ、なむみょうほうれんげきょうのことなり、かかる、いみじく、たうとき ほけきょうを、かこにて、ひざのしたに、をきたてまつり、あるいはあなづり、くちひそみ、あるいは、しんじ、たてまつらず、あるいは、ほけきょうのほうもんを、ならうて、ひとりをも、きょうけし、ほうみょうをつぐひとを、あくしんをもって、とによせ、かくによせ、おこつき、わらひ、あるいは、ごしょうのつとめなれども、まず、こんじょう、かなひがたければ、しばらく、さしをけ、なんどと、むりょうに、いひうとめ、ぼうぜしに、よってこんじょうに、にちれんしゅじゅのだいなんに、あうなり。
しょきょうの、ちょうじょうたる、みきょうを、ひきく、をきたてまつるゆえによりて、げんぜに、また、ひとにさげられ、もちいられざるなり、ひゆほんに「ひとにしたしみつくとも、ひと、こころにいれて、ふびんとおもふべからず」とときたり、しかるに、きへん ほけきょうのぎょうじゃとなり、けっく、だいなんにもあひ、にちれんをも、たすけたもうこと、ほっしほんの もんに「けんげ、ししゅう、びくびくに、うばそくうばい」と、ときたもふ、このなかの、うばそくとは、きへんのことにあらずんば、たれをか、ささむ、すでに、ほうをきいて、しんじゅして、さからはざればなり、ふしぎや、ふしぎや、もししからば、にちれん、ほけきょうの、ほっしなること、うたがいなきか、すなわちにょらいにも、にたるらん、ぎょう、にょらいじをも、ぎょうずるになりなん。
たほうたっちゅうにして、にぶつびょうざのとき、じょうぎょうぼさつに、ゆずり、たまいし、だいもくのごじを、にちれんほぼひろめもうすなり、これすなわち、じょうぎょうぼさつの、おんつかいか、きへんまた、にちれんにしたがひて、ほけきょうのぎょうじゃとして、しょにんにかたり、たもふ、これ、あに、るつうにあらずや。
p1118
ほけきょうの、しんじんを、とをしたまへ、ひをきるに、やすみぬれば、ひをえず、ごうじょうの、たいしんりきをいだして、ほっけしゅうの、しじょうきんご、しじょうきんごと、かまくらじゅうの、じょうげばんにんないし、にほんこくの、いっさいしゅじょうの、くちに うたはれたまへ、あしきなさへ、ながす、いわんや、よきなをや、いかにいわんや ほけきょうゆへの、なをや、にょうぼうにも、このよしを、いひふくめて、にちがつ、りょうげん、。さうのつばさと、ととのひたまへ、にちがつあらば、めいどあるべきや、りょうげんあらば、さんぶつのげんみょう、はいけん、うたがいなし、さうのつばさあらば、じゃっこうのほうせつへ、とばんこと、しゅゆせつななるべし、くわしくは、またまたもうすべくそうらう、きょうこうきんげん。
にちれん かおう
しじょうきんご どのごへんじ