投稿者：寝たきりオジサン 投稿日：2016年12月25日(日)22時25分23秒 　 通報
キューバのカストロ議長 (聖教2006/2/5)
◇略歴紹介 フィデル・カストロ
キューバ共和国国家評議会議長。1926年生まれ。ハバナ大学では学生運動の指導者。卒業後、弁護士。1959年、民衆の支持を受け、腐敗した独裁政権を倒し、革命を成し遂げた。医療や教育を無料化。識字率をほぼ100％に改善した。経済封鎖やソ連崩壊などの苦境を乗り越えてきた。キューバでは1996年7月～8月、東京富士美術館所蔵の「日本美術の名宝展」を開催。名誉実行委員長として議長も鑑賞した。翌1997年には日本で「キューバ国立美術館名作展」が開かれた。

◇1996年6月24日キューバ政府所有機がＳＧＩ会長を迎えに来た
カストロ議長は、ある西側首脳から池田SGI会長に会うべきだと勧められたという。これが一つのきっかけになった。

キューバは大国アメリカと対峙している。そのときもキューバを取り巻く国際情勢は厳しかった。しかし、仏法者には反米も班キューバもない。お互いが「平和のため」という一点に立てば、対話の橋はかけられる。

ＳＧＩ会長はフロリダに行き、ＳＧＩ(創価学会インタナショナル)総会に出席した。そこにキューバから連絡が入った。「訪問を早められますか？」 しかしアメリカからの直行便はない。キューバの強い要望に応え、直ちに入国ルートを検討した。

苦慮していたとき、キューバから異例の申し出があった。中継地のバハマ国(近くの島国)まで来ていただけませんか。そこに飛行機を差し向けます。それはソ連製の国所有機だった。キューバ機は1996年6月24日午後5時半過ぎ、首都ハバナに着いた。

◇1996年6月25日カストロ初のスーツ姿
翌25日は朝から行事が目白押し。カストロ議長に会ったときは午後７時半だった。議長が
スーツ姿で現れた。188センチの長身、力強い足音。五体から威風を発し、周りの空気をふるわせていた。同席のキューバ人が目を見張った。国内の公式行事でスーツ姿で現れたのは、このときが、革命以来初めてだった！

ＳＧＩ会長が快活に語る。「背広姿がよくお似合いですね」
「いやぁ、いつもの服だと、平和のために戦っているということが、なかなか理解されませんので。平和主義者を迎えるのにふさわしい服に着がえました」とカストロ議長。

議長は青地に白のストライプタイをしていた。ＳＧＩ会長は、さっとネクタイに手を伸ばすと、ユーモアをこめて、「文化大臣のほうが、ネクタイの選び方はうまいかもしれませんね」

すかさず議長が反撃。「会長の通訳の服だってストライプですよ」 一瞬、たじろぐ通訳。訳す間もなく爆笑がはじける。「ネクタイのことはよく知らないんです」と議長。

翌日、ハルト文化大臣が笑顔で語った。「きのうの晩、遅くに、カストロ議長から連絡があったんです。『池田会長の著作をもっていないか』と。それで私が宝物のように大事にしていた池田会長の本を、議長に差し上げたんです」

また、後にカストロ議長は述べている。「池田会長との出会いは、私に大きな感動を与えてくれました」「池田会長も革命家であり、日々、民衆の尊敬のために戦われています」。

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