投稿者:ClearSky 投稿日:2016年12月22日(木)18時13分37秒   通報
地域の方から池田先生の書かれた随筆:「嵐の4・24」と「昭和54年5月3日」を持っていないか、と聞かれました。
2017年の正月から聖教新聞に連載される、新・人間革命、第30巻が始まるので、読んでみたいとのこと。
どうせなら、A4サイズでふりがなも付けて・・・と準備して、その方に差し上げました。

折角なので、ダウンロードできるようにしました。以下にリンクを貼っておきます。

(1)随筆-新・人間革命_嵐の4・24.pdf :
https://drive.google.com/open?id=0B8wEn1gSIiIjdmxIcVloWkVLVWc

(2)随筆-新・人間革命_昭和54年5月3日.pdf :
https://drive.google.com/open?id=0B8wEn1gSIiIjLUcwN2pNNGR2U1U

印刷するなどして、読んでみたいと思っている他の方々にも使ってもらえれば嬉しく思います。

ふりがなを付けるために何度も繰り返し読んでいて、気付いた事があります。
それは、随筆の末尾に記されている、夕刻の景色の表現です。

随筆「嵐の4・24」の辞任の当日の一首には「夕闇」。

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あまりにも 悔しき この日を 忘れまじ
夕闇せまりて 一人歩むを
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しかし、随筆「昭和54年5月3日」には、5月3日に創価大学での本部総会を終え、5月5日に神奈川文化にて「正義」の揮毫を認められます。
その後、立川文化に着かれた5月11日の夕方の様子を次のように綴られています。

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別な世界を見る思いで、まさに沈みゆかんとする夕日の光景を、しばし呼吸した。
夕暮れの立川に着くと、その清楚な頬に頬ずりしたいような、憧れの月天子が、顔を見せてくれた。
私は一詩を詠んだ。

西に 満々たる夕日
東に 満月 煌々たり
天空は 薄暮 爽やか
この一瞬の静寂
元初の生命の一幅の絵画
我が境涯も又
自在無礙に相似たり
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5月11日。沈みゆく太陽も、もはや闇をもたらす陰鬱な調べではなく、万物の一日を輝き照らし抜いた満足感が伝わるような気がします。
少し時が流れて、立川では、澄み渡る五月の天空に、静かな満月が掛かっていたのでしょう。
太陽が次に東天に昇るまで、月天子が民を導き照らしているように感じます。

もとより先生のご胸中は推し量ることはできません。
ただ、この二つの随筆の夕刻の景色を比べてみると、先生のそれぞれお気持ちの一端を知ることができたように思いました。
そして、5月11日に「別な世界を見る思いで」夕日を眺めておられた先生のお姿を、不謹慎かもしれませんが、とても嬉しく思いました。

何より、5月5日に「ただ一人、今まで以上の多次元の構想をもちながら、戦闘を開始」「私は『一閻浮提広宣流布』との大聖人の御遺言を遂行」する決意で、「正義」の揮毫を認めて下さった先生に、改めて感謝しています。
ここに至るまでの先生の胸中はいかばかりであったことでしょうか。

これからも、私は何度も何度も、読み返してみようと思います。

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