投稿者:こんにちは 投稿日:2016年12月 2日(金)19時35分51秒   通報
生涯広布 & 広布一筋様 ありがとうございます\(^-^)/

省略した部分を含め 再掲載させて頂きます

H3.2.14 海外派遣メンバー協議会

権力の魔性描いた「動物農場」

イギリス(スコットランド)のある哲学者の言葉に「無知は恐怖の母」とある。知らないから、おそれるし、まどう。英知の光で闇を払ってしまえば、何も恐れることはない。その「英知」のために、きょうも少々、語っておきたい。

イギリスの作家、ジョージ・オーウェル(1903~50管理社会の暗黒の未来を描いた小説「1984年」で署名
)。彼の代表作の一つに、寓話「動物農場」がある。長年、「人間」という暴君に支配され、しいたげられていた動物たちが、ある時、ついに革命を起こす。

「動物に自由と平等を!」一イギリスのある農場におこった、この《民主革命》は成功した。人間の農場主は追い出され、新たに「動物農場」の旗揚げをした。

原作を読んでいない人にわかりやすくするため(笑い)
)、かりに私どもの立場でいえば、人類の真の自由と平等のため、誤れる教えを捨てて、「広宣流布」の本格的な出発をしたような姿にたとえられよう。

彼らは、皆で決めた「動物主義」の原則にしたがって、自治を始めた。皆、幸せだった。誇りに燃えていた。「すべての動物は平等である。」この永遠の指針のもと民主的な理想郷をつく?のだ!人間たちからの逆襲も、全員の奮闘で見事、撃退した。

ところが一時とともに、平等の原則はくずれてくる。
それまで、動物みんなの合議で運営されていた農場が、いつしか、リーダーを自認する豚たちの手で、何もかも決定されるようになっていった。

初めはささいな変化だった。全員のためのミルクが、ある朝、こっそり消えたのである。やがて真相がわかった。豚たちが、自分のエサにまぜていたのだ。彼らは皆のリンゴも横領していた。豚たちは弁明した。詭弁では、誰もかなわない。

一われわれ豚は、リーダーとして頭脳労働をしている。農場の未来は、すべてわれわれの双肩にかかっている。そこで、いやいやながらも、ミルクをたくさん飲み、リンゴを食べて、栄養を取り、諸君の福祉に努めねばならないのだ、と。

自分たち《豚族》を敬い、大事にしてもらいたい。ミルクとリンゴをかすめとったように見えるかもしれないが一事実その通りなのだが一それもすべて農場のためだというのである。

ひとのいい動物たちは、皆、だまされた
いったんこうなると、あとは歯止めがきかない。ぶたは 特権階級になった。堕落するのは早かった。人間たちが残した豪華な家で眠り、きんじられている酒を飲み、昼間から酔っぱらっていた。苦しい仕事は、すべて動物たちにやらせ、自分たちは何といっても豚なのだから、偉いのだと胸を張った。

本来、他の人よりも苦労するゆえに、リーダーは尊敬を受ける。大切なのは、立場ではなく行動である。ところが、豚たちは、俺たちは特別なのだから、何もしなくても、また何をしても許され、尊敬されるべきなのだというのである。とうとう彼らは、根本原則の「動物主義」を勝手に修正した。

「すべての動物は平等である」一
このあとに、豚たちは、こっそりと、こう書き加えたのである。
ー「しかし、ある動物(豚のこと)はほかのよりも、もっと平等である」ー
自分たちの都合に合わせて、規約を少しだけ変更する。これが権力の常套手段である。,

その、ほんの少しの変更が悲劇的結末へとエスカレートしていく。そうなっては手遅れである。悪の芽は早いうちから徹底的に摘まねばならない。
他にも「どんな動物でも酒を飲むべからず」は「どんな動物と過度に酒を飲むべからず」に、「どんな動物もベッドに寝るべからず」は「どんな動物もシーツをかけたベッドに寝るべからず」に、「どんな動物もほかの動物を殺すべからず」は「どんな動物も理由なくしてほかの動物を殺すべからず」に、こっそり書き換えられた。そして豚だけが酒を飲み、安楽なベッドに寝、処罰と称して動物をころした。

特権階級になると権力闘争が起こるのは歴史の常である。学会のように、リーダーが本当に責任と苦労の立場であれば、だれも好んでなりたがるはずがない。(笑い)

豚たちも権力を争って仲間割れし、1頭のおす豚がライバルを追い出して、絶対的権力をにぎった。彼は「ナポレオン」と名乗っていた(笑い)。彼は、《批判》を許さない。命令に従わないものは、徹底的に迫害され、追放された。彼のやり方を疑うこと自体が、不遜な悪とされるにいたった。

「皆の幸せ」が目的であり、そのためのリーダーであったはずなのに、いつのまにか「リーダーの権威と権力」が目的になってしまっていた。

No.1