2016年11月11日 投稿者:寝たきりオジサン 投稿日:2016年11月11日(金)22時33分22秒 通報 平成10年2月8日(日)付「聖教新聞」の1面に、長野冬季オリンピックの開会式に森田理事長ら学会の副会長が来賓として参加された。 座席はロイヤルボックスの中央の一等席。これは、池田先生に、長野県知事、長野市長の方から「ぜひとも開会式にご出席いただきたい」との招待があり、先生の名代(みょうだい)として森田理事長らが出席されたもの。 どうしてそうなったのか? 実は次のようないきさつがあったのです。 長野県では十数年前から「冬季オリンピックを長野へ誘致しよう」と懸命の努力をしてきた。そうした中で、98年・20世紀最後の冬季五輪の祭典はなんとしても長野にといろいろと準備をしてきた。そして6年前、いよいよ開催地を決定するIOC委員会では、アメリカのソルトレイクと日本の長野との争いとなった。 開催地決定の最終審査が行われる場所は、イギリスのバーミンガムと決まった。その審査会で一番影響力のある人は誰か。アン王女だ。アン王女がIOCの組織委員になっている。 では、日本人でアン王女につながりのある人、影響力のある人は誰か、となった。日本の皇室があがった。しかし、皇族の方にお願いするわけにはいかない。 その時、ある人が、「アン王女とお話しできる方は創価学会の池田名誉会長ではないか。聖教新聞でも2回ほど、アン王女と対談されたことが載っていた」と発言した。 それでは、ということで、長野県知事が学会本部を訪ねて、お願いにきた。先生は、その報告を聞かれて、わかりました。応援しましょう。ということで、すぐに手を打たれた。 さらに直前になって、票読みをしたが、やはり負けている。もう、この時点では先進諸国や雪の多い国の票は動かないだろう。あと、動くのは、アフリカ諸国。ということになった。 そこで、アフリカ諸国に影響力のある人は誰か、だれも思いつかないな、となった。その時、また、ある人から「池田名誉会長は、パン・アフリカ会議の名誉会長になられている。池田先生にお願いしてはどうか」と発言。 県知事は「この前は私が行ったんだから、今度は長野市長がお願いにいってはどうか」と。 まさにワラにもすがる思いで、長野市長は長野文化会館に行った。会館の職員も驚いたが、ともかく学会本部に連絡。 先生からは、全面的に応援させていただきますとの返事。アフリカ会議の中心的な存在であるザンビア大使から「少ないですけれども4票は固めました」との返事があった。 運命の6月15日、バーミンガムでの投票が行われた。投票結果は、長野が46票、ソルトレイクが42票、たったの4票差で長野が開催地に決定した。 県知事は、池田先生のおかげで、長野で冬季五輪が開催できることになりました、とお礼を言いに学会本部に来られた。 長野の誘致委員会の中では、世界の要人とつながりをたどっていくと、必ず、池田名誉会長に行き当たる。これはどうしてなんだ、となった。 今回の誘致合戦で節目節目に池田先生のことをあげられた「ある人」とは、長野工業新聞(現在は新建新聞社)の伊沢社長(現在は三浦祐成社長)だった。 実は、伊沢社長は、この十数年ずっと、聖教新聞を読んできた長期購読者だった。先生の記事やスピーチ、特に海外の要人・知識人・文化人との幅広い交流と訪問の内容とを感慨深く読み続けてこられた方であった。 この方がいて、そして、池田先生の世界に広がる友情と対話の積み重ねがあって、今、世界新記録続出の長野冬季オリンピックが感動と興奮の中で展開されている。 池田先生は、「随筆・人間革命」で次のように記されている。 「七日、いよいよ長野冬季五輪が開幕した。恩師も私も、幾度となく足を運び、幸運のくさびを打ち込んできた天地で平和の祭典が繰り広げられている。『平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩』…心から大成功を祈る」 Tweet