2016年10月5日 投稿者:無冠 投稿日:2016年10月 5日(水)17時30分42秒 通報 全集未収録のスピーチ144編の各抜粋(聖教新聞 2006.5~2010.4)を掲示します。 2009-10-5 【方面長協議会 ②】 ● 今、種を植えよ 明日のために! 一、今、あの国にも、この地にも、我らの友人がいる。同志がいる。世界の多くの指導者が、創価の平和・文化・教育運動に深い賛同を寄せている。 その一人が、南米、そして世界を舞台に行動を広げておられる、アルゼンチンの「人権の闘士」エスキペル博士ノーベル平和賞受賞者)である。 博士と私との対談集が、今年の創立の日(11月18日)を記念して、発刊される。〈「人権の世紀へのメッセージ」とのタイトルで『東洋学術研究』で連載されてきた〉 博士は、正義のため、人権のため、命を賭して軍の独裁政治と戦い、青年の道を開いてきた方である。 追放、投獄、拷問──幾多の迫害を勝ち越え、乗り越えてきた真情を、博士は私に語られた。 「臆病に負けてしまえば、人間としての根本条件を失い、暴力と恐怖を生み出す権力に追随するだけの人間に堕落してしまいます。そうはなるまいと私は決めていたのです」 そして青年への期待を、こう述べられた。 「青年は諸国民の未来であると言われますが、私はむしろ青年は『現在であり、今日《きょう》であり、今である』と呼びかけたいのです。 なぜなら、青年が“今”何をしているか、その現在が未来を決定するからです。未来は、その現在から直結している《結果》です。 今日、種を植える勇気をもつものが、あした、果実を収穫するのです」 博士は、SGI(創価学会インタナショナル)の会合等にも出席し、激励してくださった。 アルゼンチンSGIは、青年部を先頭に、目覚ましい前進を続けている。私は、本当にうれしい。 今年2月、アルゼンチンの全国青年部幹部会で、博士は、こう呼びかけておられた。 「大事なことは、皆さんが絶対に『笑顔』と『希望』を失わないことです」 「なかには、現実を目の当たりにして、希望が消え失せていくような気がする人もいるでしょう。ところが、そうではないのです。『希望』こそ、『変革』するための原点なのです。若い皆さんは、常に希望に燃えて、美しい笑顔をたたえて戦ってください」 この博士の言葉は、女子部の池田華陽会の皆さん方に対する力強い励ましでもあると、私には思える。 博士はこうも言われた。 「女性は、大いなる智慧と勇気の持ち主です」「正義を確立するために団結してください!」 古代ギリシャの詩人ピンダロスの歌にも、「正義の道を進むあなたは、大いなる福に囲まれている」(内田次信訳『祝勝歌集/断片選』京都大学学術出版会』)とある。 日本、そして全世界の池田華陽会の皆さん! いよいよ胸を張って、歌声も楽しく、仲良く明らかな大前進を、と申し上げたい(大拍手)。 〈エスキベル博士は、アルゼンチン青年部の幹部会で、こうも語っている。 「池田SGI会長と創価学会が示す軌道に連なり、訓練を受けられるのが、いかに福運あることか、皆さんには、想像もつかないでしょう。 創価学会の中で、皆さんは、青年として、池田先生のような師匠を得て、その師匠から価値観や精神性について薫陶を受けられることを感謝すべきです」〉 一、「信教の自由」の擁護のために行動する創価学会青年部に、エスキベル博士のエールは、絶大である。 「皆さんは、人間の一切の基盤である『人権』と『生命の尊厳』という、実に重要なテーマに取り組んでおります」 「人権には、すべての民族、すべての人間の『信教の自由』をこそ含めなければならないはずです」 「私は、皆さんの行動に対する『連帯』の意思を表明させていただきます」 創価の青年こそ、人権を護り抜く難攻不落の大城たれ!──世界の良識は、こういう思いで熱く見つめていることを、皆さんには知っていただきたいのである(大拍手)。 ■ 私は、大地を踏みしめ、道を切り開き、今日の世界広宣流布の地盤をつくった。 どれだけ疲れたか。どれだけ苦しんだか。 しかし、わが身を犠牲にしても、学会を護り、同志を護り、師弟の道を貫く。そういう人生を歩んできた。 立場ではない。役職ではない。真の弟子と立つ「一人」がいるかどうかだ。 戦うべき時に、戦わない。手のひらを返して逃げる。そうした忘恩の人間の末路が、いかに、わびしいか。 誰が師匠を護ったか。誰が同志を護ったか。誰が勝利を開いたか。 人は見ていなくとも、天は見ている。歴史が裁く。 今こそ、青年部は師弟直結で立ち上がってもらいたい。 ここまで私が言うのは、未来のことを思うからだ。 私は真剣だ。 広宣流布の将来が、どうなるか。どうするのか。それを、じっと祈り、見つめ、戦っている。 人がどうかではない。自分が、必死の祈りで立ち上がるのだ。 私が入信した当時の学会には、威張るだけの幹部や、後輩を大切にしない幹部がいた。私は大嫌いだった。 そんな私の思いを戸田先生は見抜かれ、こう言われた。 「それならば、大作、お前が本当に好きになれる学会をつくればいいではないか。うんと苦労し、真剣に戦って、お前の力で理想的な学会をつくれ!」 その通りに、私は、世界が賞讃する学会をつくり上げた。 戸田先生と不二の心で、輝く民衆の幸福城を築いてきた。 今度は若き皆さんが、正義が勝つ歴史を晴れ晴れと築いていただきたい!〈「ハイ!」と力強い返事が〉 ● 宿命転換の好機《チャンス》 一、仏法では、「煩悩即菩提」「生死即涅槃」「娑婆即寂光」「化城即宝処」など、「即」という甚深の法門が説かれている。 これは、「迷い」と「悟り」など、正反対の概念を、単なる「イコール」で結ぶものではない。誠にダイナミックな実践論であり、究極の希望の大哲学である。 広宣流布を目指し、信心根本に進む途上にあって、いかなる難事が競い起ころうとも、断じて打ち破れないことはない。 その時こそ、「宿命転換できるのだ」「ピンチこそチャンスなのだ」「偉大なる勝利の土台を築くのだ」と大確信に燃えて、勇気ある信心で、妙法という「絶対勝利」の軌道を、前へ前へと進んでいくことだ。 牧口先生も、座談会などで悠然と語られた。 「難というものは、どんなに大きな難であろうとも、それは大きな舟に小石を積んだようなものだ」 一喜一憂する必要はない。 「冬は必ず春となる」(御書1253㌻)との仰せを抱きしめて、「絶対に乗り越えられる!」「断固として勝ち越えてみせる!」「勝利しないわけがない!」と、一念を定めて祈り抜き、祈り切るのだ。 大聖人は「即の一字は南無妙法蓮華経なり」(同732㌻)と明かしておられる。 妙法を唱え、妙法に生き、「勇猛精進」していけば、この法理に則り、どんな苦難も栄光に転じゆく「逆転劇」が、必ず必ず開かれるのだ。 この絶対の確信に立って、永遠の栄光を勝ち取るまで、“わが弟子として、不屈の信心を勇敢に貫け!”と、御本仏は常に励ましてくださっている。 御聖訓には仰せである。 「法華経の行者として生き抜き、日蓮の一門となり通していきなさい」(同1360㌻、通解) 「法華経の信心を貫き通しなさい」(同1117㌻、通解) 勝つまで戦う! 貫いて、最後は必ず勝つ! この堅忍不抜の一念で戦い抜いてこそ、無上の栄冠は輝くのである。 ●困難は発展の源 一、大実業家であった松下幸之助先生とは、幾たびとなくお会いした。松下先生が繰り返し強調された哲学の一つは“困難こそ発展の源”ということであった。 「困難に直面した場合には、それから逃げてしまうのでなく、それをのり越えていくよう勇気をふるって立ち向かうことが大切である。そういうところから、思わぬ知恵と力も発揮され、自他ともによりよき成果を得ることもできる場合が少なくない」(松下幸之助著『決断の経営』PHP研究所) とくに松下先生は、どんな事業も、どんな団体も、「10年」を一つのリズムとして、何らかの困難の壁にぶつかる。その時に、全力で立ち向かっていく。その繰り返し のなかで、発展への道が開かれると達観されていた。 〈松下氏は、池田名誉会長が第3代会長を辞任した翌年の昭和55年(1980年)に会見した直後、「この法難を乗り切れば学会は十倍にも発展する。かつてない難局は、かつてない発展の基礎になる。今こそ全力で先生をお守りし、学会の基礎を盤石にする時だ」と周囲に語っている〉 ともあれ、御聖訓には、「禍も転じて幸いとなるであろう。心して信心を奮い起こし、この御本尊に祈念していきなさい。何事か成就しないことがあろうか」(御書1124㌻、通解)と御断言されている。 我々には、御本尊があられる。信心がある。祈りがある。ゆえに、何も恐れるものはないのだ。 戸田先生は言われた。 「何があっても、御本尊に祈り抜くと決め切っていくことが、最も立派な哲学である」 そして「いかなる大難があるうとも、がっちり結束して、学会の大行進を絶対に乱すな!」と。 異体同心の「祈り」と「団結」で、各方面、各県区の未曾有の広宣流布の大前進を頼みます!(大拍手) ● 一、私の心には、いつも民衆の声が響いている。そして、恩師・戸田先生の声が轟いている。 戦後の焼け野原から新たな一歩を踏み出した恩師の胸には、やむにやまれぬ思いがほとばしっていた。 ──民衆を苦しめるな! 悲しませるな! かわいそうではないか! 絶対に民衆を愚弄させてなるものか! この血涙の叫びに、学会の魂がある。 だからこそ恩師は、傲慢や虚偽の人間を断じて許さなかった。 同じ決心で、私も生きてきた。 「戸田先生に、本当に喜んでもらいたい!」 「わが同志が、晴れ晴れと胸を張れるように!」「一人も残らず、勝利者になり、幸福者になるように!」 そう祈り抜き、一心不乱に私は戦った。 私が第3代会長に就任した時には、立派な会館もない、何もない学会だった。 あれから、明年で50年。今や、世界に誇る大法城が、各地に、そびえ立つ。隆々たる発展を遂げている。 これから、さらに大事なのは幹部革命だ。一人一人が、広宣流布の柱だ。柱は、断じて倒れてはならない。 堕落は、目に見えない「心」から始まる。やがて姿に現れる。 今、心の底から、新しい決意に立ち、大成長していかなければ、次の時代は開けない。 一段と信頼される人になるのだ。そして、師匠にほめられる人間に!──これが仏法の極意である。 ほめられるといっても、一時の表面的なことではない。 師弟を、わが人生の根幹に据える。人生の第一に定める。師匠が見ていないところでこそ、師と一体で広宣流布に戦い抜く。その人を、師は讃える。 私は、この道を貫いた。ゆえに、激しい迫害の嵐を越えて、私は勝った。戸田先生とともに勝ったのだ。 さあ創立80周年へ、自分自身の楽しき勝利劇を綴りゆこう! 祈りこそ力だ。今の決意が未来をつくる。戦いがあるから、人生はおもしろい。 何でもいい、何かで「一歩前進した!」「私は勝った!」「わが家は勝利した!」と万歳を叫べる行進を、一人一人が開始してまいりたい(大拍手)。 ● 「座談会」こそ学会の推進力 「原点」を大切にする組織は強い。創価学会の原点は座談会にある。座談会こそ、学会の「推進力」であり、広宣流布の「勝利の根本」であるといってもよい。 友人の方々が、楽しく集える座談会。新会員が元気になる、和楽の座談会。普段なかなか会合に参加できない人が来ても、「本当に来てよかった」と納得する座談会──そのために、徹底して相談し、それぞれの地域、組織の特長を生かせるよう、中身を考えていただきたい。 座談会を迎えるまでの活動が大切だ。リーダー率先の、一軒一軒への励ましが、当日の充実した集いとして結実するのである。 座談会会場を提供してくださる方々には、いつも、さまざまなご苦労をおかけしている。私は妻とともに、日々、心から感謝の題目をお送り申し上げている。会場提供者への配慮を決して忘れてはいけない。 また、会場には多くの人が出入りする。近隣への配慮も不可欠である。 ともどもに、「大座談会運動」の大波を起こそう! そして明年へ、世界一、希望と喜びに満ちた創価家族のスクラムを、さらに拡大してまいりたい。 結びに、婦人部の皆様方へ、 偉大なる 広布の母に 栄光あれ と捧げたい。 そして全同志に、 偉大なる 勝利の道を 築かむと 師弟の栄光 いやまし光りぬ と詠み贈って、記念のスピーチとしたい。 いよいよ、続々と、新しいリーダーが躍り出る時だ。 まずリーダー自身が、最前線を走って走って走り抜く。正義と真実を、しゃべって、しゃべって、しゃべり抜いて戦うのだ。 壁を破ってこそ青年だ。後継者である。 聡明に、希望と幸福のスクラムを広げていただきたい。 鉄の団結で進もう! 私と一緒に戦おう! 勇気をもって!(大拍手) Tweet